キングサイズのミシンキルト
ハッピーニューイヤー!
皆様新しい年はいかがですか?今年のハワイは雨が多く、ここ数日もすごい雨になっています。久しぶりに涼しいハワイもいいものです。こういう時は部屋にこもってキルトがしたくなりますね。
今日は娘たち夫婦のために作ったキルトをご紹介しましょう。
手作りのキングサイズのウェディング・ハワイアンキルトはすでにカットし、アップリケも始まっていますが、なかなかアップリケが終わりません。手作りということもあり時間がかかります。他のキルトを優先させたりするので、いつ終わることか?と心配になりますが、今のキルトが終わったら続ける予定です。
でも何か作ってあげたいと思う気持ちから、ミシンでできるパッチワークキルトを作ることにしました。これで数年(?)は手縫いのハワイアンキルトに集中できます。
娘にパターンを選んでもらい、一緒に生地屋さんに行き、生地を選んでもらいました。パターンはウェブサイトで無料のパターンをダウンロードして使いました。
まずは生地を同じ大きさにカットするのが一仕事です。ロータリーカッターとカッティングマットを使いますが、こつを掴むまでずれたりしますので練習が必要です。カッティング用の定規とカッティングマットのメモリを上手に使い、すでに1/4インチ(0.6cm)の縫代が入っている大きさで生地をカットしていくので無駄がありません。手縫いの様に、テンプレートでチャコペンを使う方法ではないので、本当に素早くカットできます。
生地の配置を決めたら、その配置通りに一列づつ縫って行きます。一列づつ生地の向きが違うので考えながらミシンをかけないと間違えます。はい。何回か間違えて、リッパーを使ってやり直しましたが、手縫いではないのでどんどん進んでいきます。並べてみては色の配置や形の向きなどを確認して番号をつけていきます。番号を降っておくと間違わずにとても有効的です。キングサイズベッドなのでかなりの大きさになります。そして最終的にこの縦長のブロックをすべて繋げます。これだけ大きいのですが、1週間もあればトップは完成しますね。手縫いと比べれば本当に早く仕上がります。
トップが終わったら、ロングアームという大きなキルティングができるミシンを持っている専門の人にミシンキルトを依頼します。このミシンは数百万円もするもので、一般家庭ではなかなか買えない物です。練習をすればベルニナミシンなどではフリーモーションというキルティングができるミシンもありますが、熟練技をこなすためにはかなりの時間を要します。また、これだけ大きなキングサイズだとやはり普通のミシンでは無理がありますね。裏生地はインディゴの生地を前もって大きく縫って持って行きます。間に入れるキルト芯(綿)は、暖かい方がいいのでコットン80%、ポリエステル20%を使ってもらいました。ハワイアンキルトと違い結構薄く仕上がります。
キルティングのデザインや糸も自分で決められます。幾何学模様のデザインなので、柔らかい波のようなキルティングラインを選びました。糸は薄いブルーの色もハワイの海を象徴するようなので選びました。まあすべて娘のリクエストなのですが。そして2週間ほどでキルティングが完成します。そのあとは2.7m角のキルトのバイヤス付けをします。この作業も結構時間がかかる作業になります。そして無事にプレゼントすることができました。すでに使ってくれています。嬉しいですね。
ベッドカバーを作るときに余った正方形のピースで何かを作ろうとは考えていましたが、今になってしまいました。(ベッドカバーは去年完成しています)ベッドカバーとお揃いのピローケースとソファー用のクッション数個ができそうなので色々なパターンを考えてみました。
まずはアイロンをかけ、同じ大きさの正方形にすることから始まります。カッティングマット、ロータリーカッター、定規を上手に使いカットしていきます。ピースは190枚くらいあるので、アイロンとカッティングで時間がかかります。そしてそれが終わるとレイアウトをしてみます。このブロックで面白いくらい色々なパターンを作ることでできます。娘はカリフォルニアに住んでいるので、一つ一つ写真を撮り、打ち合わせをします。パターンが決まったら一気にミシンをかけます。今回はキルティングをしないと思うので簡単に完成できると思いますが。。無駄なく素敵な作品がいくつ完成できるのか今から楽しみです。
ハワイアンキルトとは違ったピースワークの楽しみ方もいいですね。
2020年もキルトやハワイの話に付き合ってくださいませ。よろしくお願いいたします。そして東京インターナショナルキルトフェスティバルにも行きます!
By アン
☆3月7日&8日、ホノルルで開催されるホノルルフェスティバルにハワイアンキルトを出展いたします。ぜひ見にきてくださいね!
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筆者プロフィール
- アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2010年スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)にてキルト展を開催。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。2012年7月、電子本「キルトストーリー」を発売。2012年9月、スパリゾートハワイアンズへ、フラガール・フレンドシップキルトを寄贈。2013年11月より、イオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを開始。2021年7月には誠文堂新光社より「ハワイアンキルト パターンとステッチの魅力」の増補改訂版を発売。ハワイ、日本での展示会やレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。ハワイ在住34年目。
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