皆さんアローハ!

すでに10月になってしまいました。2020年の6ヶ月は一体どこに行ってしまったのでしょうか?こんなご時世になると、誰が想像したことでしょうか? そしてそんな中、キルト以外にも色々とクラフトを楽しんでいる時間ができました。アメリカにはたくさんのクラフトラバーがいますので、アイディア満載です。今日はその中のいくつかをご紹介しましょう!

シルクスクリーン印刷で作ったジャージー

以前に孫のお洋服でご紹介させていただいたカッティングマシーンのシルエットカメオを使い(https://www.pacificresorts.co.jp/kawaraban/quilt/hand-sewn-baby-clothes/)いろいろなクラフトをトライしています。アメリカ本土にはホビーロビー(Hobby Lobby)、マイケルズ(Michaels)、ジョアン・ファブリックス(Joann Fabrics)などの大きな手芸屋さんが存在します。残念ながらハワイにはこのような大きな手芸チェーンはないので寂しい限りです。そうなるとハワイではなく、手芸大国のアメリカ本土に引っ越したくなってしまいます。今の時期はすでにハロウィーン、サンクスギビングに続きクリスマスの時期に突入しています。とくにホビーロビーではクラフトというクラフトの材料はほとんど揃っています。生地などの手芸一般、アート用の材料からフレーム、部屋のデコレーション、シルクスクリーン用の材料一式、レジン材料一式、パーティ用デコレーションすべて、オリジナルのアロマセラピー、石鹸、キャンドル材料すべて。。おもちゃ、プラモデル、とにかくすべて揃っているというのがすごいです。ここで何時間も過ごそうと思えば過ごせるくらい。。こういうお店、ハワイに本当に欲しいですよね。。。

そこでこのカッティングマシーンを使ってシルクスクリーンプリントでTシャツを作ってみました。昔ながらのシルクスクリーンですが、デザインを忠実にカットしてくれるマシーンは本当にすごい。。。

カッティングマシーンのソフトフェアを操作します

カッティングマシーンのソフトフェアを操作します

インクをどのくらい付けるかがコツですが、今は色々なサイトをみて、前もって勉強していれば結構上手にできます。

昔ながらのシルクスクリーン印刷

昔ながらのシルクスクリーン印刷で作ったシャツ

今はこの昔ながらの台紙を使うよりも、UVライトを使いデザインの元を作る、UV印刷が流行っているようです。同じようにカッティングマシーンを使って元を作りますが、台紙は、感光すると固まる特殊な乳液が既に塗ってあるものを使います。デザインを重ね、UVライトを照らして約1分。そうすると感光したようにその台紙にデザインが写ります。そのあとすぐにお湯で洗うとあっという間に台紙の出来上がりです。。オリジナルのシルクスクリーン同様、インクを付けてシャツにプリントしていきます。一回づつしかできませんが、台紙を洗えばまた綺麗にプリントできます。これは簡単で実に素晴らしい。時代もどんどん変わっているのですね。日本にはこのベースボールジャージーという長袖のシャツはあまり売っていませんが、アメリカはかなりポピュラーなアイテムです。今の時期、Tシャツより暖かく便利です。

UVライトで台紙を作っているところ

UVライトの台紙をお湯で洗うとどんどんデザインが浮かび上がってくる

そしてその台紙を使ってインクを入れていると綺麗にシャツが完成します

その他にガラスにエッチングもできます。デザインをカッティングマシーンでカットし、トランスファーペーパーに写し、それをガラスに付けてから、エッチングクリームでガラスを傷つけたのがこちらのマグカップです。ガラスを刃物のようなもので削るエッチングもありますが、これはクリームで傷付けるエッチングということになります。このマシーンがあればどんどん世界が広がっていきます。

エッチングの工程

エッチングされたマグカップ

そしてこちらはニードルマインダー。キルターはどうしても小さな針を使ってキルティングをするため、針を不覚にも失うこともあるのです。。こんな時のためにマグネットがついたニードルマインダーはとても役に立ちます。この小さいなプリントも同じカッティングマシーンで作ったもの。グリッターたっぷりのこのアイテムはほんとにラブリーに完成しました。。。色々な磁石を使ったりとお友達から教えてもらったりと。。たくさんの試作品を作り、今はこんな形に。。レジンもこうやって使うこともできるのですね。。。

オリジナル・ニードルマインダー

この時期にしかできないことを色々試してみるのもありだと思います。引き続き皆さんも気をつけてお過ごしください!

Stay Safe!

 

 

By アン

 

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筆者プロフィール

藤原小百合アン
藤原小百合アン
アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2010年スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)にてキルト展を開催。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。2012年7月、電子本「キルトストーリー」を発売。2012年9月、スパリゾートハワイアンズへ、フラガール・フレンドシップキルトを寄贈。2013年11月より、イオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを開始。2021年7月には誠文堂新光社より「ハワイアンキルト パターンとステッチの魅力」の増補改訂版を発売。ハワイ、日本での展示会やレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。ハワイ在住34年目。

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