皆様アローハ!

先月、広島において、広島のアンのハワイアンキルトチームによる、第1回のハワイアンキルト展が開催されました。8日間の開催中には約1400人のご来場があり、広島をはじめ、鹿児島、福岡、佐賀、鳥取、島根、東京、埼玉、神戸などの遠方の方々もお越しいただきました。今日はその様子をご紹介いたしますね。

旧日本銀行広島支店にてのハワイアンキルト展

旧日本銀行広島支店にてのハワイアンキルト展

旧日本銀行広島支店にてのハワイアンキルト展

旧日本銀行広島支店にてのハワイアンキルト展

広島でのハワイアンキルトレッスンは2015年から始めたので、今年は記念すべき10周年です。その記念に旧日本銀行広島支店でのハワイアンキルト展開催は心に残る素晴らしいイベントとなりました。私は母方の祖父母が広島県(尾道市)の出身ということで、小さい頃から広島にはとても馴染みがありました。かれこれ19年前くらいにハワイのショップに来てくださった泰江さんとの交流が、広島レッスンに繋がりました。この出会いがなければ、今回の広島でのハワイアンキルト展はなかったでしょう。広島チームの方々との素晴らしい出会いがこのような形になりました。

旧日本銀行広島支店でのキルト展

旧日本銀行広島支店でのキルト展

旧日本銀行広島支店でのキルト展

旧日本銀行広島支店でのキルト展

旧日本銀行広島支店は1993年6月に「旧日本銀行広島支店」として被爆建物台帳に登録、その後、2000年(平成12年)7月に、広島市の重要有形文化財への指定を経て、日本銀行から広島市に無償貸与された歴史的建物です。そして建物は現在一般公開されています。この建物は爆心地から南東わずか380メートルの近距離にあったため、猛烈な熱線の照射と爆風の衝撃により甚大な被害をうけましたが、堅牢な構造であったため倒壊は免がれました。3階と2階の一部に火災が発生し内部が焼失しましたが大事には至りませんでした。その他の1階事務室や地下金庫等は、奇跡的に火災を免れたということです。広島市民にはイベント会場として貸し出しもされています。広島チームはここの天井の高さや広さなどを考慮し、ここでのハワイアンキルト展をと長い間尽力されていました。その努力が叶い、今回のキルト展開催となりました。そのため昔の銀行の窓口、地下の金庫などもそのまま見ることができます。この歴史的な土地に畏敬の念を払いたいという思いから、折り鶴のフレンドシップキルトも広島チームと制作することにしました。永遠の平和の願いを込め、一人一人作りました。こちらも飾らせていただきました。

原爆投下直後の旧日本銀行広島支店の写真 撮影:川本俊雄氏 提供:川本祥雄氏

原爆投下直後の旧日本銀行広島支店の写真 撮影:川本俊雄氏 提供:川本祥雄氏

平和への思いを込めて作った折り鶴のフレンドシップキルト

平和への思いを込めて作った折り鶴のフレンドシップキルト

当時の銀行窓口が残る建物

当時の銀行窓口が残る建物

私はホノルルフェスティバルもあり、その1週間後が広島でのキルト展だったので、前準備はすべて広島チームがやってくださいました。よって、私が広島入りしたのは、キルト展初日の前日の夜でした。遠い広島空港まで泰江さんと昌江さんが迎えに来てくださり、本当に嬉しかったです。そして初日の朝は喜恵さん、愛ちゃんがお迎えに来てください、会場入りをしました。すでに飾り付けはすべて完成され、本当に素晴らしい空間に素晴らしいハワイアンキルトがありました。一目見ただけで感動です。この10年間のハワイアンキルトへの思いがたくさん詰まった作品たちがたくさん並んでいました。一枚一枚にキルターの思いがあり、丁寧に拝見させていただきました。私が実際に広島の地に来て、広島チームとお会いしたのは2019年以来でしたので、6年半もの長い時が流れていました。コロナで行き来ができない中、広島チームは定期的にズームレッスンに参加してくださっていたので、長い間、お会いしてない感じではなかったですが、みなさんと直接お会いできたこともとても嬉しかったです。初日のオープニングには素晴らしいフラのパフォーマンスもありました。最初は3名くらいの予定だったフラのチームもな、なんと10名以上になり。。四国からいらした方のチャンティングで幕開けしたのでした。こちらは中四国ハワイアン協会所属の方々のフラショーでした。30分以上の素晴らしい踊りに、たくさんのお客様が感動されていました。

オープニングのフラショー

オープニングのフラショー

ハワイアンキルトの前でのフラはいいですね

ハワイアンキルトの前でのフラはいいですね

キルト展でのハワイアンキルトをご紹介しますね。広島チームは今回のキルト展に間に合わすように、最後の1ヶ月は本当に大変だったようです。ただ、これが始まりなので、次回の4年後?5年後にはもっと余裕を持って、キルト制作に励んでいただければと思います。ですが、とにかく大作を完成させて展示していただいたことに感謝です。制作に何年もかかっていらっしゃる方もいたし、さらさらって作った方もいるようで、みなさんに素敵な思い出になったキルト作りだったと思われます。

こちらのハイライトの一枚は、泰江さんの大きなベッドカバーのキルトでした。10年以上前に泰江さんのハワイのお友達に譲っていただいたというトリッサ・クィンさん作の「プリンセスカイウラニ」というデザイン。これを手にされたということは、泰江さんがこのベッドカバーを制作する運命にあるという話をさせていただきました。その制作のため、広島まで乗り込み(笑)広島レッスンが始まりました。その時にハワイアンキルトに興味のあるお友達を集めていていただいたき、この様な広島チームとなったというわけです。心からに感謝しております。

キルト会場のキルト

キルト会場のキルト

キルト会場のキルト

キルト会場のキルト

キルト会場のキルト

キルト会場のキルト

キルト会場のキルト

キルト会場のキルト

キルト会場のキルト

キルト会場のキルト

キルト会場のキルト

キルト会場のキルト

トリッサ・クィン作「プリンセス・カイウラニ」のキルトの前での広島チームの皆さん Design by Teresa Quinn

トリッサ・クィン作「プリンセス・カイウラニ」のキルトの前での広島チームの皆さん Design by Teresa Quinn

2023年11月の横浜でのハワイアンキルト展の際、広島チームの3名がわざわざ来てくださいました。この3名以外の方々とは6年半ぶりに実際にお会いしたので、レッスンの時間も貴重な時間となりました。今回のキルト展でキルト制作が終わってしまった生徒さんたちが、新しいキルトの制作に取りかかられました。楽しいレッスンは時間を忘れるくらい熱量がありました。今後はズームレッスンのほか、少なくとも年に1度は直接お会いしてのレッスンをさせていただこうと思っております。コロナの間、本当にありがとうございました。

会場でのワンポイントレッスンの様子

会場でのワンポイントレッスンの様子

会場でのワンポイントレッスンの様子

会場でのワンポイントレッスンの様子

会場でのワンポイントレッスンの様子

会場でのワンポイントレッスンの様子

今回の開催日からほぼ1週間、雪やみぞれが降る本当に寒い日が続きました。受付に座ってくださった生徒さんは、ドアからの冷気が入り、寒かったと思いますが、よく頑張ってくださいました。その際にお客様にお配りした(広島チームが作ってくださった)チラシを渡してくださいました。そのチラシにはハワイアンキルトのことが記されていて、訪れた方々が伝統的なハワイアンキルトを知っていただくのに役立ちました。

受付の様子

受付の様子

ハワイアンキルトのことを記したチラシ

ハワイアンキルトのことを記したチラシ

ハワイアンキルトのことを記したチラシ

ハワイアンキルトのことを記したチラシ

お忙しい広島チームの皆さんがスケジュール表を作り、交代して8日間のキルト展を成功させてくださいました。ランチの時間抜け出して、ヘルプに来てくださった方々もいらっしゃいました。これはひとえにハワイアンキルト愛とチーム広島の団結力だと確信しております。長い間の開催本当にお疲れ様でした。また次回の開催を楽しみにしております。たくさんの方々のご協力本当にありがとうございました。

チーム広島の皆さん

チーム広島の皆さん

チーム広島の皆さん(おそろいのパーカーを作ってくださいました)

チーム広島の皆さん(おそろいのパーカーを作ってくださいました)

私のバースティキルトに参加してくださった広島チームのキルトとともに

私のバースティキルトに参加してくださった広島チームのキルトとともに

アン

筆者プロフィール

藤原小百合アン
藤原小百合アン
アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2010年スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)にてキルト展を開催。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。2012年7月、電子本「キルトストーリー」を発売。2012年9月、スパリゾートハワイアンズへ、フラガール・フレンドシップキルトを寄贈。2013年11月より、イオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを開始。2021年7月には誠文堂新光社より「ハワイアンキルト パターンとステッチの魅力」の増補改訂版を発売。ハワイ、日本での展示会やレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。ハワイ在住34年目。

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