皆様アローハ!
ハワイも夏真っ盛りです。シャワーツリーの花の満開です。そしてあちらこちらの花々の鮮やかな色と、真っ青な空のコントラストがとても綺麗です。今日は今まで私にハワイアンキルトを教えてくださったハワイアンキルトのアンティ達をご紹介しましょう。
私がハワイアンキルトに出会ったのはマウイ島のハナマウイという秘境の地のホテルでした。残念ながら今は当時のハワイアンキルトはベッドカバーとして使われてないようですが、お部屋のベッドカバーとして使われていたハワイアンキルトは衝撃的でした。
オアフ島に戻ってからすぐに市販されているハワイアンキルトのキットを購入して、作ってみましたが、きちんと習ってないので、それは悲惨なクッションカバーが完成しました。すぐに友達にハワイアンキルトの先生を教えてもらい、習い始めました。私がお勧めすることは、最初は必ず先生について習うことです。自己流だと長続きしませんので、あえてここで言われていただきます。
当時カイムキにあったキルツンコアというお店のキャシー先生にとてもお世話になりました。
同時期にシェラトンワイキキホテルで毎週金曜日にハワイアンキルトのデモンストレーションをしていたアンティレイにも色々と教えていただきました。キルティングの技術を習うということだけでなく、アンティが知っているハワイアンキルトの伝統や歴史、アンティにとってハワイアンキルトはどのような意味があるのなどを何年にも渡り、教えていただきました。雑誌の取材なども何回もお願いしたりして、アンティと長い間ハワイアンキルトについて教えていただく機会がありました。残念ながら2006年に亡くなりました。アンティに教えていただいたことは私のハワイアンキルト人生の大きな部分を占めています。
また、同時期にビショップ博物館内ではアンティデビーがキルトを教えていらっしゃいました。アンティの周りにはいつもたくさんのキルターが集まり、アンティにも色々お話を聞けました。実際には40歳くらいから本格的に始められたハワイアンキルト。一生の趣味と仕事としてアンティは続けていらっしゃいました。アンティデビーの教え子の一人でいらっしゃったふみいさんにも色々と教えていただく機会があり、よくお家にお邪魔させていただきました。偉大なアンティ達との出会いが私のハワイアンキルト人生を豊かにしてくださいました。
その後、ハワイ島に住んでいた時には、「Ka Hui Kapa Apana O Waimea」という歴史があるハワイアンキルトの会に加入させていただき、長年憧れだったシャロン・バライさんとも出会うこともでき、本当にハワイアンキルトを通じてハワイの伝統文化、歴史を深く学ぶことができました。ハワイアンキルトのパターンをとての大切にしてらして、自分が死ぬときは自分のパターンはすべて一緒に灰にしたいと名言されていたのが、印象的でした。ワイメアのキルト展は歴史あるハワイアンキルトが何点も飾られ、その場所にいられたことが幸せでした。
ハワイアンキルトの本もたくさん購入し、エリザベス・ルーツさんやパトリシア・ムーレイさん、ガッシーベントーさん、色々な方々と出会うこともできました。そして2013年からはイオラニ宮殿の日本語ドーセントをやらせていただき、そこからは、ハワイ王国のリリウオカラニ女王のキルト、カラカウア王のキルトなど、王国のキルトを知ることになりました。
ハワイアンキルトは奥深いですが、受け継ぐキルターも少ないため、なんとか次の世代にこの伝統を伝えなくてはと思っております。
30年間、ハワイアンキルトへの情熱は一度も失ったことがありません。生涯のライフワークとしてこれからもハワイアンキルトを続け、次の世代にバトンタッチできればと思っています。
アン
筆者プロフィール
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