想像もしなかったパンデミック~
乗り越える方法は?

ハワイは全島前回のままの状態が続いています。8月からは観光客の人が戻ってくるかと期待していたところ、州に入る3日前にPCR検査が義務付けられ、陰性の人はハワイに来てもすぐに外に出ることができますが、PCR検査陽性の人、またはPCR検査をしていない人は、引き続き2週間の自己隔離が必要となります。実際には9月始めまで、日本からの直行便は飛ばないようですし、本当に不安な気持ちでいっぱいになります。
こんな気持ちをどうにか乗り越えるために、この期間中私が実際にやってみたことを今日はご紹介しましょう!

現在のハワイはいつもと変わりません

先日までの散歩は今では週に一、二回になりました。私の通っているジムが再開しているので、そちらに行っています。ハワイもいつの間にか季節が変わり、真夏になっています。ウォーキングは朝早くでもかなり暑くなっているので、最近はもっぱらエアコンの効いているジムということになります。
景色を楽しむのもいいですが、暑さには勝てません。と言っても日本に比べられた湿度は少ないと思うので、贅沢な話ですが。。

まず自己隔離が始まるときにやりたいと思っていたのは、今までかかえているやりかけのキルトを完成することでした。キルトは私の仕事ですが、通常の毎日だと夜の数時間しか針を持つことができない日も多々あります。この機会に! と思い少しづつやりかけキルトを完成しています。
まずはイリアヒのショルダーバッグ。すべてのパーツのキルティングまで終了していたのですが、組み立てだけをしていませんでした。2日ほどかけてやっと完成しました。完成の瞬間は本当に嬉しいものです。

イリアヒ・ショルダーバッグ

ニイハウシェルのクッションは新たに作りました。前々回のハウツリーのベッドランナーもこの機会に完成させました。ハイビスカスのウェルカムボードも同じです。そして今現在進行形のタペストリーも6ヶ月分作りました。他、ベビーキルトやクリスマスの作りかけも今のうちに完成させたいと思っています。

ニイハウシェルのクッション

ハウツリーのベッドランナー

ハイビスカスのウェルカムボード

タペストリー6ヶ月分

そして姪っ子のベビーシャワーがあったのですが、もちろん行くこともできず。。女の子が7月に生まれるので、2月に本土で買ってきたネルの生地に合うものをオンラインで購入し準備しました。「ラグキルト」はミシンで作るキルトですが、ネルの生地の特徴を生かし、切りっぱなしの端を洗うとラグのような仕上がりになるというキルトです。前に甥っ子にも作ったことがあったので、時間のない中できると思いました。アメリカでは子供部屋にテーマがあることが多く、女の子ですが、色はグレーとパープル。そして柄はサファリということで、それに合う生地を探すのに時間がかかりました。なんとか見つかり完成させ、本土まで送付し、今流行りのZoomにてベビーシャワーが無事に行われました。間に合って、そして喜んでもらえてほんとに嬉しかったです!今のテクノロジーはすごいですね。遠くにいても毎日顔をみて話すこともできますからね。。

ラグキルト

Zoomによるベビーシャワーの様子

あと、パンデミックの過ごし方として私が行っていることですが。。キルトを作るのは私の仕事でもありますが、セラピー(癒し)だとも思っています。キルターの人はみんなこんな風に思っているでしょう。キルターでない人は、細かい仕事で肩が凝りそうとか面倒だとか思っていらっしゃる方も多いですが、そうではないんですね。。
不要なニュースやSNSは極力見ないようにしています。
また、この自粛期間、普段は家にいない家族がいたりと、反対に忙しい毎日を送られている人も多いと思います。そんな中、自分の時間がないと、いつも以上にイライラする人も多いのではありませんか?こういう時は1時間だけでも邪魔しないで!とどこかにこもるのも一つの方法だと思います。その際に他の人に気を使うのではなく、自分のための1時間を持つというのも、ストレスを溜めないための大切な時間になります。ハワイの自粛時間はまだまだ続くので、私はこの方法でストレスを溜めないように頑張りたいと思います。
好きな物を食べ、好きなテレビを見て、好きな風景を想像して。。自分のやりたいことだけする! も必要であることを覚えておいてくださいね!

あと一つ大切なことですが、何か人の役に立っているということを自覚するのも、精神的なバランスを保つ上では必要だと思っています。
アメリカは今まで日本のように、マスクを付ける習慣がありませんでした。ですがこの騒ぎで人に病気を移すことを避けるためと、自分を守るためとマスクを付けることが義務付けられる州も出てきました。最近のデータによると飛沫感染もあるし、空気中のウイルスは何時間も生きていて浮遊しているということもわかってきたようです。また2メートルと言われていた飛沫は実は10メートルくらいは飛ぶようですし。ハワイもインドアにいるとき(パブリックで)はマスクの義務づけが決められています。日本みたいに使い捨てを売ってるところも少なかったので、手作りマスク(医療関係者には使えませんが)が流行りました。今でもみなさん作られていると思います。全くミシンが使えない人は大変だと思いますが、私たちキルターはお手の物。私も今までに少なくても150枚は作り、あちらこちらに寄付させていただきました。使い捨てより経済的だと思います。家には今までストックしてあった生地やゴムがありますので、もっともっと作れます。2歳以下の子供には付けない方が安全ということですが、一応孫の分も作って見ました。少しでも人のための行動は気持ちいいですよね(自己満足かもしれませんが)。次はチャリティーキルトを作ってみようかなって考えています。

寄付させていただいたフェイスマスク

孫のために作ったマスクで

皆さんも今の時代と自分に合った方法で、パンデミックを乗り越えてくださいね。

By アン

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筆者プロフィール

藤原小百合アン
藤原小百合アン
アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2010年スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)にてキルト展を開催。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。2012年7月、電子本「キルトストーリー」を発売。2012年9月、スパリゾートハワイアンズへ、フラガール・フレンドシップキルトを寄贈。2013年11月より、イオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを開始。2021年7月には誠文堂新光社より「ハワイアンキルト パターンとステッチの魅力」の増補改訂版を発売。ハワイ、日本での展示会やレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。ハワイ在住34年目。