秋の京都、おづさんにて、老舗ランチ+キルトビーを開催させていただきました。その時の様子をご紹介しましょう。

京都おづ

京都おづ

燃えるような紅葉を見ることができる京都での、キルトイベントを開催させていただくことができるというので、京都に行って来ました。京都おづさんは100年以上前に建てられた京町家の造りをそのまま生かし、1階にはお店と喫茶コーナー、2階にはたたみのサロンを展開されています。ハワイアンキルトと京町家という意外な組み合わせを楽しんでいただければと、企画していただきました。京都御所に近い場所の、町家作りは情緒があり、京の景色を満喫できます。おづさんは白鹿という日本酒酒造会社のブランドを持つショップで、甘酒や日本酒とスイーツのデザートも出していらっしゃいます。

観光客で賑わう有名な神社やお寺からは、少し距離があるので、とても静かな京を楽しむことができました。

そして町家のたたみの部屋でのハワイアンキルト展示は、今までなかったような、素敵な空間になりました。

町家造りでのハワイアンキルトのディスプレー

町家造りでのハワイアンキルトのディスプレー

床の間にぴったりマッチするハワイアンキルト

床の間にぴったりマッチするハワイアンキルト

日本の花もハワイアンキルトになるとハワイ風になります

日本の花もハワイアンキルトになるとハワイ風になります

ハワイアンキルトの基本は、ハワイに咲いている花や植物のデザインですが、数年前から日本の花や植物で小さい20cm角のキルトを作っています。そのディスプレーがとても町家には合いました。そして28cm角のクリスマスキルトや1m角のウォールハンギング、45cmや35cm角のクッションなどを飾ってみました。キルトを吊ることができなかったので、額やワイヤーフレームなどで演出をしてみました。

写真にはありませんが、刺し子風のハワイアンキルトも飾らせていただきました。次回このようなイベントがあるときは、刺し子風のハワイアンキルトの作品も多く作ってみたいと思いました。ただ、ハワイアンキルトは短い針にシンブル(指ぬき)を使い、細かいステッチを施しますが、刺し子は糸が太いので、長くて針穴が大きな針を使うので、ステッチをコントロールできるシンブルが使えず、非常に難しい作業になります。いつか太くて短い刺し子用のキルト針をどなたか、作ってくださればいいのですが。。

今回のイベントは、京都の老舗弁当を提供してくださる二傳さんのランチを一緒にいただき、そのあとに京都和菓子の老舗末富さんのデザートとおづさんのお酒が付くという、豪華なお食事の後に、わいわいがやがやと皆さんとキルトについてお話をしながら、楽しむキルトビーという内容でした。神戸や東京などから来てくださる生徒さんたちを始め、ハワイアンキルトが好きな方が集まってくださいました!

初日の二傳さんのお弁当

初日の二傳さんのお弁当

初日の末富さんのぎんなん入り季節の和菓子とおづさんのお酒

初日の末富さんのぎんなん入り季節の和菓子とおづさんのお酒

初日のキルトビーの様子

初日のキルトビーの様子

イベントの初日と2日目ではお弁当と和菓子のメニューを変えていただきました。おづの店長臼井さんは、とてもきめ細やかな方で、デザートに合わせ、2日ともお酒の種類を変えてくださいました。朝、大きな樽から小さな樽にお酒を移すことで、角の取れたまろやかな風味になるそうです。通常和菓子と抹茶などという組み合わせが普通ですが、その昔、まだ千利休が抹茶を広める前は、砂糖を使った和菓子とお酒というのは2大贅沢品だったとか。京の人達は、このような贅沢な2品を、昔から楽しんでいたのだということでした。さすがに雅な京都の人達が持たれた風習ですね。そんなお話をしてくださりながらお酒をついでくださいました。店長が作られた白鹿の酒粕を使った粕汁、ものすごく美味しかったです。上品な京都独特の白味噌を使い、油揚げと野菜のみの優しい粕汁は、寒くなった京都にぴったりでした。私も酒粕と本田味噌店さんの白味噌を購入し、作り方を教わり、さっそくハワイ島で作ってみました。

二傳さんのお弁当

二傳さんのお弁当

2日目の末富さんの秋の和菓子とおづさんのお酒

2日目の末富さんの秋の和菓子とおづさんのお酒

おづの店長、臼井さんが小さい桶からついでくださるお酒

おづの店長、臼井さんが小さい桶からついでくださるお酒

美味しいランチ、デザートとお酒の後のキルトビーは、皆さんお話がはずみ、楽しいビーとなりました。今までのキルト作成中の疑問点、ちょっとした質問、皆さんの近況などを色々お話しし、またいつものレッスンとはひと味違った、楽しい時間を過ごすことができました。また、キルトの展示を見に来てくださった方々とのお話も楽しかったです。レッスンだと短い2時間でいろいろ詰め込むことが多いのですが、時間がゆったりと流れる京都のイベントは、いかがだったでしょうか?皆さん、遠いところ来ていただきありがとうございました。

2日目のランチの様子

2日目のランチの様子

2日目のランチの様子

2日目のランチの様子

2日目のキルトビーの様子

2日目のキルトビーの様子

今回燃えるような色の紅葉を想像し、作った紅葉のキルトです。
もみじの飾りキルトに赤のキルト糸を使ってみました。そしてボーダー兼バイアスはもみじのプリント生地を使っています。

紅葉のキルト

紅葉のキルト

せっかく秋の京都に行かせていただいたので、紅葉の名所東福寺に行きました。こちらは観光客がものすごく多くてびっくりです。そして青蓮院にも行きました。こちらは空気が澄んでいて、背筋がまっすぐ伸びるような、素敵なお寺でした。

二条城の夜はアートアクアリウムという幻想的な金魚とのコラボレーションを開催していたので、こちらも見に行って見ました。素敵な電飾アートと丁寧に育てられた珍しい種類の金魚たち。こちらも素敵でした。

祇園でくずきりや美味しい懐石料理をいただいたりと秋の京都を満喫した旅とイベントになりました。企画してくださった金井さん、おづでお世話になった臼井さん、お手伝いしてくださった成田さんと京都にお住まいの今村さん、本当にお世話になり、ありがとうございました。

赤い紅葉はまばらだった東福寺

赤い紅葉はまばらだった東福寺

空気が澄み切った青蓮院

空気が澄み切った青蓮院

二条城のアートアクアリウム

二条城のアートアクアリウム

2015年もキルトパラダイスを読んでいただきまして、ありがとうございました!皆様素敵なクリスマスとお正月をお過ごしください!
2016年もどうぞよろしくお願いいたします。

Mele Kalikimaka & Hau’oli Makahiki Hou!

By アン

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筆者プロフィール

藤原小百合アン
藤原小百合アン
アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2010年スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)にてキルト展を開催。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。2012年7月、電子本「キルトストーリー」を発売。2012年9月、スパリゾートハワイアンズへ、フラガール・フレンドシップキルトを寄贈。2013年11月より、イオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを開始。2021年7月には誠文堂新光社より「ハワイアンキルト パターンとステッチの魅力」の増補改訂版を発売。ハワイ、日本での展示会やレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。ハワイ在住34年目。

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