2回目横浜みなとみらいギャラリーでのハワイアンキルト展

アローハ！

11月8日から12日までの2日間、第2回目のアンのハワイアンキルトのキルターによるキルト展を開催させていただきました。作品はベッドサイズのキルトから小物まで多くのハワイアンキルトを飾らせていただきました。そしてキルト展に来てくださった方々は1,500人を超え、大盛況なキルト展となりました。今日はその様子をご紹介いたしますね。

横浜みなとみらいギャラリー

前回のキルト展は2017年の2月でしたので、7年近くの月日が流れました。5年に1回はキルターのみなさんとのキルト展を希望していたのですが、コロナなどがあって、やっと開催できることになりました。横浜みなとみらいのギャラリーは立地が素晴らしいことと、高い天井の上、開放感があるので、大きなキルト作品がとても素晴らしい形で展示させていただけます。1年前からの予約が（しかも抽選）必要になりますので、前もってのプランニングを要します。ラッキーにも今年の11月にキルト展を開催できることになっていたので、キルターのみなさんの力作が展示できる運びとなりました。お家時間も長くあったこともあり、本当に素晴らしい作品展になったと思います。ベッドカバーのハワイアンキルトは年単位の制作時間を要しますので、キルターの方達の努力を見ていただけたかと思います。

今回はイオラニ宮殿の特別コーナーを設けさせていただき、素晴らしいキルトを見ていただくことができました。私が10年、イオラニ宮殿のドーセントをボランティアさせていただいていることもあり、生徒さん達がハワイにいらっしゃる時には館内をツアーで見ていただいています。それもあり、イオラニ宮殿の私が描いたキルトデザインをみなさんに仕上げていただきました。そのキルティングが本当に繊細で表現が半端でありません。実際に見ていただくと素晴らしい仕上がりになっています。

私のキルト展では、それぞれの作成したキルトへの思いを教えていただき、キャプションとして飾らせていただいています。キルターが何を思って毎日ひと針、ひと針ちくちく縫っているのかをお伝えするのも大切なことだと思っています。

イオラニ宮殿のサンプラーズキルト

イオラニ宮殿の各部屋のキルト

イオラニ宮殿のキャプション

Aギャラリーの大きな空間にはベッドカバーサイズのキルトを飾るのがベストです。ベッドカバーやサンプラーズキルトは２m角の大きさなので、他のギャラリーではこの様に飾ることは結構難しいです。午前中は自然光も入り、本当に気持ちの良い場所です。光によってキルティングのステッチがとても際立ちます。一枚一枚素晴らしく完成度の高い作品が並ぶのは圧巻というより他の言葉が出て来ませんでした。少しづつのチクチクが大きな作品になるというのはすごいことなのです。完成し大作の達成感は本当にすごいのです。これを感じるためにまた次の作品を作りたいと思ってしまうのはキルターの宿命かもしれません。今回はベッドカバーの展示をしなかった方は、次回5年後に是非展示できるように頑張ってください。

ギャラリーに展示された作品

Bギャラリーではワイアナエ図書館でトレースさせていただいた伝統的なデザインで作られたキルトと、ハワイのお友達のひいひいおばあちゃんがデザインしたという貴重なキルト（右の赤と白のキルト）を作って飾っていただきました。アンのハワイアンキルトは伝統的なハワイアンキルトの無地の２色使いを私のデザインで作っていただきますが、一生に一度はハワイの昔から伝わるデザインでのキルト作りもお勧めいたします。

ハワイの昔のデザインをトレースしてキルト、お友達のひいひいおばあちゃんのデザインのキルト

そしてベビーキルトやウォールハンギングもたくさんの作品を飾っていただきました。こちらはとても作りやすい大きさなので、是非是非作ってみてください。もう一つの壁には50回目のファーストキスの映画で使ってくださったキルトの展示をさせていただきました。あとはクリスマスコーナーとウェディングコーナーも作りました。ハワイアンキルトも毎日の生活に取り入れていただくのも素敵ですね。また思い出に残る記念用に、世の中に一枚しかないハワイアンキルトを作るのもキルターの醍醐味ですね。

ベビーキルトの展示

50回目のファーストキスで使っていただいたキルト

クリスマスのキルト

AギャラリーからBギャラリーに行く素敵なホールウェイはベビーキルトとウォールハンギングを飾らせていただきました。ハワイ諸島８島のデザインしたキルトもあります。

ベビーキルトの展示、８島のキルトも含まれています

ウォールハンギングの展示、８島のキルトも含まれています

Cギャラリーは20年選手でいらっしゃる後藤さんのキルトギャラリーとして、使わせていただきました。大怪我をされてからのリハビリでキルトを始められて早20年。いつかは単独でのキルト展を開催されたいという思いをお持ちでした。お一人でここまでのキルトを作られるというのは並大抵のことではありません。みなとみらいギャラリーのA、B、Cをすべて借りることができたので、後藤さんには声をかけさせていただきました。素敵なキルト展になりましたね。。。おめでとうございます。

後藤さんのCギャラリーの様子

開催中、4年半ぶりくらいとなったキルティング・ビーのレッスンもさせていただきました。5年ほどお会いしていなかったみなさんとのお話は本当に楽しかったです。ズームではなく、直接お会いしてレッスンはやはり違いますね。これを機に、ぜひハワイアンキルト続けてくださいね。

キルティングビー1日目のレッスンの様子

キルティングビー２日目のレッスンの様子

キルティングビー2日目のレッスンの様子

キルティングビー3日目のレッスンの様子

日本各地、九州から北海道までお手伝いに来てくださった方々や、展示してくださった方々、遠路遥々ありがとうございました。そして今までも一番多くの方々にお会いできたことが私の宝となっております。

各ハワイアンキルトのキャプションを丁寧に読んでくださったお客様に優しいお言葉をかけていただきました。また、伝統的なハワイアンキルトを初めて見たとおっしゃってくださった方々も多くいらっしゃいました。

これからも伝統的なハワイの本物のハワイアンキルトをより多くの皆様にご紹介できるよう、次回も努力して開催させていただきたいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ご来場くださいましてありがとうございました。

アンのハワイアンキルトのキルターのみなさん

アン

筆者プロフィール

藤原小百合アン

アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴　フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2010年スパリゾートハワイアンズ（福島県いわき市）にてキルト展を開催。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。2012年7月、電子本「キルトストーリー」を発売。2012年9月、スパリゾートハワイアンズへ、フラガール・フレンドシップキルトを寄贈。2013年11月より、イオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを開始。2021年7月には誠文堂新光社より「ハワイアンキルトパターンとステッチの魅力」の増補改訂版を発売。ハワイ、日本での展示会やレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。ハワイ在住34年目。