大人気のキルトフェスティバルと日本をめぐる手芸ツアー

京都と東京の観光だけではなく、フリーマーケット、手芸の体験、日本で生地や道具のお買い物。そして世界中でも一番大きなキルトのイベントの一つ、東京国際キルトフェスティバルに行くツアーに行って来ました。私にとっては15年振りのキルトフェスティバル。ハワイではここまで大きなキルト展はないので、ハワイからキルターやクラフト愛好者を19名お連れしました。

東京国際キルトフェスティバル

東京国際キルトフェスティバル

毎年東京ドームでは、東京国際キルトフェスティバルが1月の後半に開催されています。1週間の間、約250万人が訪れるという世界でも最大級のキルト展の一つになっています。今年で18回目。毎年各国からのゲストキルターも参加し、キルトの展示、キルトのコンテストにより優秀キルトが選ばれたり、フレンドシップキルトなどで大勢の方が参加したりと盛りだくさんのイベントになっています。また、多くの手芸店、生地屋、ミシンのデモンストレーションなどもあり、手芸の大きな祭典でもあります。ハワイでもクラフターの間では、一度は行ってみたいキルト展の一つとして人気があります。

今回はハワイで活動している日本人の私がリーダーとなり、皆さんをお連れすることになりました。このキルトフェスティバルに2日間行くことがハイライトであるツアーでしたが、それまでに色々盛りだくさんなツアーを作ってみました。

キルトフェスティバルの会場

キルトフェスティバルの会場

キルトフェスティバルのキルト展示

キルトフェスティバルのキルト展示

キルトツアーの参加者と

キルトツアーの参加者と

キルトツアーの参加者と

キルトツアーの参加者と

ホノルルから関空に到着し、そのまま京都に3日間滞在しました。毎月21日は京都、東寺のフリーマーケットが開催されます。地元のお客様だけではなく外国からのお客様に大人気の東寺フリーマーケット。元々「縁日」とは神仏がこの世と縁を持つ日とされていて、この日に参詣すると大きな功徳があると言われていました。東寺では弘法大師空海の入寂の3月21日を記念して毎月21日に御影堂で行われる御影供のことをさしていました。そして当初は年に1度だけ行われていたものが、1239年以降は毎月行われるようになり、人々が多く訪れるようになったそうです。当時はごく簡素な屋台で茶を商う商人がいましたが、江戸時代には茶店だけではなく、植木屋や薬屋なども出てくるようになり、これが現在のこのフリーマーケット=弘法さんの起源だと言われています。東寺は世界遺産に指定され真言宗総本山、正式の名前を教王護国寺と言います。金堂、講堂、そして五重の塔が有名です。私はこの3つも訪れましたが、静けさの中に神聖な薬師如来坐像などを感じることができる場所でした。フリーマーケットでは藍染の生地、着物に使われた生地、家紋のついた巾着袋などを始め、パッチワークで作られたポーチ、干し柿や干し芋、お茶やお菓子など、幅広くたくさんのお店が所狭しと並んでいました。1時間半ほどの自由時間でしたが、私たちはお買い物も楽しみました。

東寺フリーマーケットのお店

東寺フリーマーケットのお店

藍染の店

藍染の店

伏見稲荷での観光の後は、錦市場での買い物を楽しみ、午後は生八ツ橋を作るという体験をしました。このような体験したことないですよね? 外国からのツーリストもですが、日本人の私でも楽しい体験でした。上新粉と白玉粉を水で混ぜ、蒸すこと10分。そしてその生地に抹茶の粉やシナモンの粉を入れ練り、四角に伸ばし、あんを中に入れて三角にして完成ということになります。作った3種類の八つ橋はお土産にしてくれました。食後のデザートに皆さんも喜んでいました。

生八ツ橋を実際に作る体験をしました!

生八ツ橋を実際に作る体験をしました!

お土産になった手作り生八ツ橋

お土産になった手作り生八ツ橋

次の日には、朝から友禅での絵付け体験をしました。白いハンカチにステンシルの模様を決め、色を入れていくという作業です。ステンシルは植物のデザインが多く、私は椿を選びました。色を入れる作業は楽しいです。皆さんクラフターの方々なので、とてもセンスよく作業が早い! とっとと2作品目に挑戦している方もいました。そして奥では帯の絵付けなども行われており、日本の文化工芸を見ることができた一瞬でした。

友禅で絵付けの体験

友禅で絵付けの体験

ステンシルの型に色を入れる

ステンシルの型に色を入れる

完成したハンカチ

完成したハンカチ

その後は祇園で扇子の絵付けをしました。今度はステンシルの型がなく、フリーハンドで描かなくてはならなかったので、これは時間がかかりました。皆さんはさすがクラフター。上手に描かれていました。こちらも初めての体験となりました。そして午後はハンディクラフトセンターで匂い袋の作成でした。木のチップを自分好みにブレンドして香りを作ることができます。和の香りを作って持ち帰ることができるのでこちらも楽しかったです。

扇子の絵付けは大変!

扇子の絵付けは大変!

匂い袋の作成

匂い袋の作成

匂い袋の完成品!

匂い袋の完成品!

東京では国際キルトフェスティバルがハイライトでしたが、日暮里の生地屋街に行き、生地を大量買いしたことも楽しい思い出となりました。最終日は江戸東京博物館で江戸時代の歴史を学んだり、芝の豆腐屋うかいで懐石料理を食べ、浅草や河童橋などに行くというとにかく盛りだくさんのツアーとなりました。来年はいつからツアーが始めるのか?なんてことも質問され。。。来年ももっと楽しい体験型のツアーができたらいいなと思っています。

日暮里の生地屋街

日暮里の生地屋街

豆腐屋うかいのすぐ後ろは東京タワーでした

豆腐屋うかいのすぐ後ろは東京タワーでした

By アン

☆3月9日(土)、10日(日)とハワイコンベンションセンター、ホノルルフェスティバルにてハワイアンキルトの出展します。是非いらしてください!

 

☆電子ブックが発売!

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筆者プロフィール

藤原小百合アン
藤原小百合アン
アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2010年スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)にてキルト展を開催。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。2012年7月、電子本「キルトストーリー」を発売。2012年9月、スパリゾートハワイアンズへ、フラガール・フレンドシップキルトを寄贈。2013年11月より、イオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを開始。2021年7月には誠文堂新光社より「ハワイアンキルト パターンとステッチの魅力」の増補改訂版を発売。ハワイ、日本での展示会やレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。ハワイ在住34年目。

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