アローハ!
今年もハロウィーンが終わり、11月になりました。アメリカではこれからサンクスギビング、クリスマスとホリデーシーズンまっしぐらになります。今年のクリスマスのキルトはもうご用意されていますか? さて、みなさまもご存知の通り、ハワイ主要8島にはそれぞれ花と色があります。今日はラナイ島の花であるカウナオアをご紹介いたしましょう。
モロカイ島の南東に位置するラナイ島。昔はパイナップル・アイランドと呼ばれ、パイナップルの栽培が盛んな島でしたが、今ではそのあとに大きなリゾートが建つ観光中心となり、とても静かで心の洗濯ができる島になっています。またユニークな地形のため、山間部では暖炉が必要なほど涼しく、海では海水浴を楽しむことができます。島の花はハワイ固有種のカウナオア。花は小さく花びらは3〜5㎜ の大きさで釣鐘のような形をしています。花の色はクリーム色ですが、ツルのような茎がオレンジ色で、海辺の低い位置に生息しています。遠くから見るとオレンジ色の茂みのように見えます。
カウナオアの花はハワイ島のかつてのエイミー・グリーンウェル民族植物園で後にも先にも初めて見つけました。ハワイ島のハプナにも茂みはありますが、オレンジのツルのみで花を見つけることはできませんでした。
ラナイ島の花に指定されている、とても小さい花で、なかなか見つけられない貴重な植物。カウナオアは寄生植物で、他の植物に寄生し栄養分を取って成長します。黄色やオレンジ色の茎を、海岸近くの岩の上などの低い位置で伸ばします。成長する段階で根をはやしますが、ある程度成長していくと根をはやさずに生育していきます。葉はなく、黄色またはオレンジ色の茎と、3〜5mmの小さい5枚の花びらを持つ花で構成されています。茎と花は昔からレイの材料としても使われていました。また昔のハワイアンの本の中では「カウナオアは根無し草=母親のいない植物」と語られ、家族のいない人を表す諺にもなっています。また、風邪や産後の女性の薬にも使われました。
小さなカウナオアの花をたくさんと細いツルのようなオレンジの茎を交互にデザ インした大きなベビーキルトです。このデザインにはラナイ島の風を感じていただくような気持ちを込めました。一度は行きたい憧れのラナイ島は、ハワイにいながら異国にいるような錯覚になる不思議な島です。
神々の庭園はとても幻想的です。いつかは必ず行かれてくださいね。
カウナオアのデザインはクッションから始めました。細いツルを強調したデザインにしてみました。ラナイ島の色はオレンジ。このオレンジを使い星のような花も表現しています。
ウォールハンギングはクッションのように1/8のパターンになります。ベビーキルトは長方形になります。1/8折のパターンではなく、1/4のパターンになります。白地に島の色、オレンジを使ったハワイらしいインパクトのあるベビーキルトになりま した。細いツルでカウナオアを繋いだデザインになっていま す。小さい花もたくさん散らす ことでカウナオアの雰囲気を強調しています。 白地にオレンジもはっきりとしたハワイらしいコンビネーショ ンです。
自分の目で見る花は本当に貴重です。あちらこちらの島に行き、探すこともとても大切だと考えています。ただ私のようにハワイに住んでいるとその機会も多いですが、日本の方はなかなか探すことができないと思うので、私の写真を見て、クリエイティブになられてください。
アン
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