ネイバー・アイランド派の我が家では、かかせないのがレンタカーです。ネイバー・アイランドでもツアーなどを活用すれば、観光や滞在を楽しむことができます。でも公共交通機関が充分ではないネイバー・アイランドでは、レンタカーがあれば自由度が増して、より楽しむことができるでしょう。ハワイでドライブは、いかがですか。
ハワイではコロナ禍にレンタカーの予約が難しくなりましたが、現在はほぼ解消されているようです。でも希望の車種などがある方は、早めに予約をした方がいいかもしれませんね。
我が家では保険はいつもフルカバーにしていますが、実際に保険を使ったのはタイヤがパンクしてしまった一度だけ。この時は保険が適用されて、すぐに別の車に変えてもらうことができました。安全運転を心がけ、車を離れる時には車中に荷物を残さないようにも気をつけています。保険をかけていても、事故や事件に遭わないようにするのが一番ですね。
ハワイをドライブすると、島々の特徴がよく分かるように思います。カウアイ島は緑に囲まれたハイウェイや、海岸線沿いの美しい風景を楽しめる島です。
私が好きなドライブ・ルートの一つは、コケエ州立公園からワイメアへ下る道。コケエ州立公園へは、ワイメアから登る550号線とケカハから登る552号線があり、552号線は途中で550号線に合流します。550号線でも552号線でも、道を下る時に海を見渡す気持ちの良い風景を見ることができます。海の向こうにぼんやり見える島影はニイハウ島です。どちらの風景もそれぞれ素晴らしいので、コケエを下りる時はどちらから帰ろうか迷ってしまいます。
他にも、ハナレイからケエ・ビーチに向かう、ワンレーン・ブリッジが続く道や、リフエからコロアへ向かう、ツリー・トンネルを抜ける緑が多い道など、カウアイ島には穏やかで美しいドライブ・ルートがたくさんあります。
カウアイ島は西側に急峻な断崖、ナ・パリがあるため島を一周することはできません。ドライブできるのは、西のケカハから、北側のケエ・ビーチまでです。
カウアイ島は小さな島なので観光しながらでも、比較的ゆっくりドライブすることができるでしょう。ただ最近は渋滞も多くなっているので、時間に余裕を持たれることをオススメします。特にカパア周辺は、よく渋滞するので要注意です。
マウイ島で好きなドライブ・ルートは、ウルパラクアからカウポへ向かう、ハレアカラ山の南山麓を抜ける道です。この道をどんどん行くとキパフルを経てハナに着きますが、途中の未舗装路を含む区間を走行禁止にしているレンタカー会社が多いので注意してください。
さて、ウルパラクアを過ぎてハレアカラ山の南斜面へと曲がると、辺りは荒涼とした風景になります。草原の中をリボンのように続くハイウェイと、青い海。ハワイではないような景色です。海を越えたハワイ島のラジオ局の放送が、カーラジオから聞こえてきます。
ピイラニ・ハイウェイと呼ばれるこの道は、マウイを初めに統一した首長、ピイラニによって作られた道を基礎にしている、古い歴史を持つ道です。ウルパラクアのハワイ語の意味は「背中で熟したウル(パンの木の実)」。ハナから集めた未成熟のウルが、ウルパラクアに着く頃には熟してしまったことから付けられた地名だそうです。ウルを運んだ人々も、この道を通ったのかもしれません。
今年始めの「くねくね道を行こう!」でご紹介した、ハナ・ハイウェイとハレアカラ・ハイウェイも、マウイ島を代表するドライブ・ルートです。どちらも雄大で美しい景色を楽しめます。
アップ・カントリーと呼ばれる、ハレアカラ山麓の道もドライブにオススメ。マカワオやクラ、ウルパラクアなどの小さな町を巡り、パニオロ(ハワイ語でカウ・ボーイ)タウンを楽しんだり、ワイナリーに立ち寄ったり(もちろんドライバーは飲酒厳禁)するのもいいですね。アップ・カントリーの高台から見渡す海も、とてもきれいです。
ハワイで最もドライブを楽しめる島は、ハワイ島ではないでしょうか。ハワイ諸島の中で一番大きなハワイ島は、ドライブ・ルートも多種多彩です。
ハワイ島の北東に続く美しい海岸線、ハマクア・コーストのドライブは、ぜひオススメしたいルート。マウナケアとマウナロアの間を抜けるサドル・ロードでは、噴石丘が並ぶ不思議な風景を見ることができるでしょう。ボルケーノ国立公園内のチェーン・オブ・クレーターズ・ロードは、溶岩大地が広がる雄大な景色の中を、海に向かって下りていく気持ちのいい道です。ボルケーノからサウス・ポイントへ向かうひなびた道も、のどかで美しい景色が広がっています。
ハワイ島には好きなドライブ・ルートがたくさんあってオススメに困るほどです。
ワイメアからコハラ山脈を抜ける250号線でハヴィへ行き、海岸線を通る270号線でワイコロア方面へ向かうルートは、好きなドライブ・ルートの一つです。
雨の多いワイメア近辺では、虹を見かけることが多い場所。250号線の丘の上に車を停めて、しばらく虹を見ていた事が何度もあります。虹のかかる広い牧場の先にカバイハエ港、遠くにはマウナ・ケアやフアラライ山も見えました。250号線は放牧された牛や馬たちをよく見かける場所でもあります。道脇に車を停めると牛たちが「なんだ、なんだ」と集まって来るのもこの道の楽しい所です。
ハヴィからの270号線は、車が少ない真っ直ぐな道なので、ハワイでのドライブが初めて、という方にもオススメ。青い海を見ながらリラックスして運転ができるルートです。ハワイ島の広さを体感できる道のようにも思います。
ハワイでは、右側通行以外にも日本と異なるルールや慣習が様々あるので、事前に調べておくと安心です。
ドライブする時は、道路の脇にあるマイル・マーカーが参考になります。距離だけでなく時速もマイル表示なので、制限速度は思っているより早い速度かもしれません。安全運転でハワイのドライブを楽しみましょう!
筆者プロフィール

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ハワイは20年来、ネイバーアイランドへのリピーター。バードウオッチと植物観察が好きで、ハワイでもトレッキングをしながら探鳥を楽しんでいる。ローカル・レストランと古い建物の探求、地元のイベントに参加することも好き。
ALOHA NOPU:http://www.alohanopu.sakura.ne.jp/
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