手作りキルトの代表作ベビーキルト

2019年新年おめでとうございます。

今年もキルトパラダイス、よろしくお願いいたします。さて、私ごとで恐縮ですが、昨年初孫が誕生しました。子供の成長が早いと思っていたのもつかの間、あれよあれよというちにもう孫です。キルターとしてはやはり心のこもったベビーキルトを作りたいですよね。

ウル(パンノキ)のベビーキルト

ウル(パンノキ)のベビーキルト

1999年に最初のハワイアンキルトのコラムを発表してから今年で20年が経ちます(他社)。その懐かしいコラムを見ていると、まだ小学生だった娘の姿もあります。いつの間にか大学生になり、社会人になり、結婚し、そして長男が誕生といった、結構当たり前の流れですが、どこをとっても感慨深いものです。初孫が男の子(アーチーと言います)ということもあり、やはり海の生物の入ったハワイアンキルトを作ろうと思っていたところ、母に取られてしまいました。はい。初孫からすればひいおばあちゃんが海のハワイアンキルトを製作中です。昔はガンガンと作れたキルト制作も年をとると共に、ペースがゆっくりになってきています。ラッキーにもまだベビーベッドの大きさのベッドには寝ていないようなので、あと少し猶予があるようですので、がんばって完成させていただきたいものです。

ひいおばあちゃんによる制作途中のベビーキルト

ひいおばあちゃんによる制作途中のベビーキルト

時を同じくして、娘と同い年の姪っ子にも女子が誕生しました。たったの2週間違いという差でびっくりです。この子のためにはミシンキルトでベビーキルトを作成しました。姪っ子はガーベラが好きということと、やはり女の子にはピンクのキルトでということで、お花のキルトを考えました。裏生地にはミニーちゃんの生地を見つけました。ミシンでトップを作り、キルト芯(コットン80%とポリエステル20% )と裏地を持ち込み、ミシンキルトをやってくださるキルターを見つけて、作っていただきました。手縫いのキルティングではありませんが、これはこれで遠慮なくガンガン洗えるし、そこまで時間はかからずに完成するのでプレゼントには最適です。生地選びが全てですので、マッチする生地を探すのに時間がかかりますが、これも楽しい作業です。

本来の手縫いのパッチワークとは違い、縫い代が1/4インチ(約6mm)を入れたピースをロータリーカッターでカットし、ミシンに付いているメモリを見ながら1/4インチの縫い代を縫って行きます。ハワイ島のアヌエヌエキルターズに通っている時は、正直言ってミシンキルトには興味がありませんでしたが、今になって学んでおいてよかったと思います。ハワイアンキルトはハワイアンキルトで100%手縫いで素敵なのですが、ミシンキルトもまた違う味があって素敵です。

姪っ子の子供用に作ったお花のベビーキルト

姪っ子の子供用に作ったお花のベビーキルト

裏地はミニーちゃんの生地を使用

私はアーチーのために刺繍のキルトを作りましたが、今はあと数ヶ月したらハイハイをするために、ベビーキルトより少し大きめのキルトトップを作っています。こちらもミシンキルトです。やはり海のテーマで娘の好きなくじらや、ホヌなどを入れています。生地もインディゴなどを使い、伝統的なハワイアンキルトとは違うテイストを入れています。キルト作りが仕事になっていますが、心から楽しむということでは、子供や孫のためのキルト作りはやはり特別だと思っています。そしてピースワークでキルトを作ってみたいという興味もあります。パネルの中にはアップリケピースを3枚入れているので、ハワイアンキルトの要素も少し入れています。自分でキルティングもできたらいいのですが、ベルニナのミシンもまだ持っていませんので、人にお願いする予定です。1日24時間では全く足りません。もっともっと時間があればたくさん作品が作れるのと毎日思っています。

初孫のための海のベビーキルトのクロースアップ

初孫のための海のベビーキルトのクロースアップ

初孫のための海のベビーキルト

初孫のための海のベビーキルト

私がデザインしているベビーキルトの大きさは、横が生地幅(たいていは110cmくらい)、縦が1.3mくらいの長方形にしています。ベビーベッドにちょうどいい大きさなのですが、これがとても完成しやすい大きさでもあります。45cm角のクッションを何個か作ったあとだと、キルティングの目やアップリケも楽々にできるということで中級向けです。私の最初のベビーキルトのハワイアンキルトは3ヶ月くらいかかりましたが、そのあとはそこまでかからずに完成できます。

ベビー用ではなくインテリアとしても壁に掛けることもできるので、人気のある大きさです。私は1m角のウォールハンギングよりも長方形のベビーキルトが好きですね。また長方形はパターンが1/4なので左右対称ではありますが、1/8のパターンとは少し違いますね。 4枚重ねと8枚重ねの違いなので、カッティングが実は楽なんです(笑)。

娘にために作ったウルのベビーキルト

娘にために作ったウルのベビーキルト

娘のために作ったプルメリアのベビーキルト

娘のために作ったプルメリアのベビーキルト

娘のためにベビーキルトを何枚も作りましたが、結婚キルトはキングサイズの大きさなので未完成のまま。ベビーキルトの作成の方が先になってしまいました。アーチーはまだ生まれたばかりなので、これから何枚のキルトが作れるのが楽しみです。やはり私にはリタイアがありませんね。これからもずっとキルトを作り続けるつもりです。皆さんもご一緒にキルト楽しみましょうね。

By アン

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筆者プロフィール

藤原小百合アン
藤原小百合アン
アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2010年スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)にてキルト展を開催。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。2012年7月、電子本「キルトストーリー」を発売。2012年9月、スパリゾートハワイアンズへ、フラガール・フレンドシップキルトを寄贈。2013年11月より、イオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを開始。2021年7月には誠文堂新光社より「ハワイアンキルト パターンとステッチの魅力」の増補改訂版を発売。ハワイ、日本での展示会やレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。ハワイ在住34年目。