Hauʻoli Makahiki Hou!

2025幕開けです。今年もどうぞよろしくお願いいたします。2023年4月に2人目の孫が産まれました。この子にビジーブックを作ってないことに気がつき、去年のクリスマスに間に合うように上の子に続き、2冊目のビジーブックを作成しました。今日はそのビジーブックをご紹介をしましょう。

オリーのビジーブック

去年の10月にカリフォルニアに孫シッターに行った時、下のオリーは上のアーチーのビジーブックで遊んでいました。ちょうど1歳半だと興味が湧く時期なのですね。ということは、私はオリー用のビジーブックを作っていないことに気が付き。。。ハワイに戻り大慌てで作り始めました。アーチーのビジーブックの記事はこちらをご覧ください。(https://pacificresorts.co.jp/kawaraban/quilt/busy-book/

ビジーブックは前にも説明させていただきましたが、アメリカではクワイエットブックとも言われ、基本的に子供の気を引いて、静かに遊ばせるための本ということになります。既製品を買ってしまえばそれまでなのですが、やはり特別なカスタムメイドで”ばあば”としては作ってあげたいので、今回も手作りすることに決めました。ただ前回は友達がすべてのページを教えてくれたので、あまり考えなくてもよかったのですが、今その友達はアメリカ本土に住んでいるので実際には教えてもらず。。また今回のビジーブックのテーマは恐竜なので、彼女からはヒントは教えてもらいましたが、すべて最初から自分でやるしかなかったので、すごく時間がかかってしまいました。ですが、一度やり始めると思ったよりスムーズに進められました。フェルトをカットするのに、カッティングマシーンでもできると言われたのですが、今回もすべて手でカットすることに決めました。

ただ、彼女が刺繍ができるミシンを持っているので、ネブラスカまで表紙と裏表紙を送らせてもらい、刺繍をお願いしてしまいました。快諾してくれたので感謝しています。

オリーのビジーブックの表紙と裏表紙の刺繍をしてもらいました by Christine

フェルトがメインで型紙から模様を作るのですが、フェルトもフワフワしているものもあれば硬いのもあり、いろいろと使い分けます。細かい作業で完成には時間がかかりますが、オリーが遊んでくれることを想像しながら作りました。まずは、デザインをパーチメントペーパーにコピーします。そしてデザインをカットし、フェルトにアイロンで接着します。それからよく切れるハサミでフェルトをカットします。普通の生地と違い厚さがあるので、細かいカッティングが結構大変なのですね。

このビジーブックに入れる要素としては、スナップ、マジックテープ、ボタン、ヒモに通して動かすビーズ、靴の紐など。また、パズル、ロールプレイ、かくれんぼなどの遊びもできる要素を入れるのが理想的なビジーブックです。メインの下地は恐竜のテーマなので、グリーンのインディゴのような生地を使いました。各ページの裏にはアイロンで付ける接着芯を使い補強します。そして中表にして周りを縫う時には薄いキルト芯を入れてフワフワのページにします。

2ページと3ページはスナップ、ヒモに付けたビーズ、こちらどちらも恐竜のアルファベッドを使えるようにしました。そしてファスナーも付け、中には小さい恐竜も入れてみました。恐竜も色々な種類を作ります。フェルトを2枚3枚重ねるのには周りをブランケット・ステッチで手縫いしました。この作業が結構時間がかかる作業です。その上、小さい子が遊ぶので小さいパーツを食べてしまないように、ミシンでも手縫いでも気をつけてしっかり縫い付けます。

2ページと3ページ

4ページと5ページはボルケーノと椰子の木の間にヒモを付けて、その間をビーズと恐竜が行き来できるページにしました。ビーズはアーチーの時に買った物の中から選び、ボタンは今回恐竜のボタンを探しました。こういう小さいテーマに合ったグッズを探すのもとても楽しいですよね。

4ページと5ページ

6ページと7ページは恐竜の卵からかえったチビ恐竜を作りました。その恐竜に数字を付けて、数字と同じ数のボタンを取り付けて、数を数えられる遊びができるものにしました。この恐竜もすべてマジックテープをつけたので、卵の殻から取り外しができるようになっています。数のマッチングとしても遊べますね。。ボタンもしっかり縫い付けないと、子供が誤飲してしまわないようにぐしぐし縫います。何気ない遊びが子供の脳の発達に役立つといいのですがね。。

6ページと7ページ

8ページと9ページは大きなボタンとパズルのページにしました。大きなボタンもストックがあったので、それに合った恐竜をカットしました。恐竜の名前は全然わからないのですが、一応違う種類の恐竜を選びました。甥っ子が小さい時に恐竜が大好きで色々教わったのですが、日本語と英語では全く名前も違い。。なかなかどちらも覚えられません。。。。そしてパズルは1ピースずつスナップを付けました。これがまた細かい作業でして。。愛情がないとこの細かい作業はなかなかできないかもですね(笑)。作成中に小さいペースがどっかのフェルトにくっついてしまって、3回くらいなくなったーと言いながら、大騒ぎしながらこのページを作りました。

8ページと9ページ

パズルのページはこんなになっています

最後の10ページと11ページはかくれんぼ(hide and seek)と靴紐のページにしましました。雲に隠れた恐竜と、洞窟に隠れた恐竜もきちんと作りました。靴紐を結べるようにというページですが、まだ2歳手前の子供には難しいかもですね。。その卵の中にも恐竜を隠しました。これで遊んでもらえることを祈りながらの作業でした。今回は毎日毎日休む暇もなくなんとかクリスマスには間に合った感じでした。

移動の時の車の中やレストランで待つ間、このビジーブックが活用できれば本望ですね。まあグランマの一方的な愛情かも?とは思ったりしますが(笑)。

これを見た上の孫のアーチーは僕のは?ということだそうで。。前に作ってあげようと思っていた車のビジーブックでも今度は作ろうかなーという構想を立てていますが。。また時間があったらね。。皆さんも作ってみてはいかがでしょうか?

10ページと11ページ

恐竜がかくれんぼ

靴紐を付けた卵の中にも恐竜を

遊んでくれているオリー

アン

筆者プロフィール

藤原小百合アン
藤原小百合アン
アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2010年スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)にてキルト展を開催。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。2012年7月、電子本「キルトストーリー」を発売。2012年9月、スパリゾートハワイアンズへ、フラガール・フレンドシップキルトを寄贈。2013年11月より、イオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを開始。2021年7月には誠文堂新光社より「ハワイアンキルト パターンとステッチの魅力」の増補改訂版を発売。ハワイ、日本での展示会やレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。ハワイ在住34年目。

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