子供用のビジーブックは知育要素がいっぱい

孫のアーチーが今月末で1歳6ヶ月になります。このくらいの年頃は手先が自由に動くようになり、脳の発達のために細かい作業をすることが大切になります。彼の成長のために1歳のお誕生日にビジーブックを作りました。今日はそのビジーブックをご紹介しましょう。

ビジーブックの表紙

ビジーブックとは聞き慣れない言葉かもしれません。アメリカではクワイエットブックとも言われ、基本的に子供の気を引いて、静かに遊ばせるための本ということになります。友達が孫のためにビジーブックを作ったことを覚えていたので、作り方を少しづつ教えてもらいました。彼女はハワイ島に住んでいたので、ハワイ島に行った時やテキストメッセージで教えてもらったりして、約1年がかりで完成させました。フェルトがメインで型紙から色々模様を作るのですが、フェルトもいろいろと種類があることから教えてもらいました。今回使ったのは薄めの硬いもの、まだらに模様があるもの、通常に売っているものなどを使いました。そしてパーチメントペーパーはアイロンでフェルトに一時的に接着するので便利です。細かい作業で完成には時間がかかりますが、アーチーが遊んでくれることを想像しながら楽しんで作りました。

ビジーブックの裏表紙

アーチーのビジーブックのテーマはオーシャンにしました。デザインはいろいろなページを(ピンタレストなどの無料のパターン)参考にしました。本になっているので、ページを合わせ、開いたページがうまく繋がるように設計図を作ります。そしてそれに合ったデザインを作っていきます。

デザインをパーチメントペーパーにコピーします。そしてカットし、フェルトにアイロンで接着します。よく切れるハサミでフェルトをカットします。普通の生地と違い厚さがあるので、細かいカッティングが結構難しいです。

2ページと3ページはホヌのページなので、大きなホヌにはジッパーをつけ、小さいホヌには番号をふり、ジッパーの開け閉めと数の遊び用にしました。

本体へはミシンでフェルトを縫い付けます。小さい子が遊ぶので小さいパーツを食べてしまないように、ミシンでも手縫いでも気をつけてしっかり縫い付けます。魚のボタンもいろいろなところから探し集めておきました。これもしっかり縫い付けます。マジックテープも必需品ですが、これもしっかり縫い付けます。カラフルなページの方が子供の脳に刺激になるので、開いている場所には珊瑚や海藻などをデザインしました。

ホヌのページ

4ページと5ページは魚とタコのデザインで色とホックの遊びにしました。タコは色と数の遊びです。タコの足のボタンは数と色を合わせましたが、ボタンはしっかりつけないと危ないのでかなり神経を使います。このページだけで何日もかかりました。フェルトの色にあったボタンを探すだけでも時間がかかります。ハワイは手芸屋が少ないので、アメリカ本土に行った時や、オンラインで探します。この作業もとても楽しさの一つです。(笑)

魚とタコのページ

6ページと7ページは開きに部分でタツノオトシゴのページにしました。このデザインのカットが大変でしたが、なかなか可愛いページになりました。海のテーマのボタンを探し、ヒモを通してボタンを動かす遊びにしました。この部分もビジーブックには必要な要素です。

フェルト上のデザインは、あまり使ったことのなりミシンのステッチでやってみました。ワカメらしいデザインやサンゴらしいデザインに合ったステッチが見つかりました。

何気ない遊びが子供の脳の発達に役立つのですね。

タツノオトシゴのページ

8ページと9ページはクラゲのページにしました。マジックテープで貼ることができます。小さい子はバジックテープも好きですからね。また細かいパーツをしまえるジッパー付きのポケットもつけました。今後、海のテーマで違ったゲームねどもつぎ足して作ろうと思います。

クラゲのページ

最後の10ページと11ページは海の底をテーマにしました。イエローサブマリンはスナップ、ダイバーのマジックテープ、そしてクラゲはボタン遊びの要素が入っています。ダイバーのフェルト細工が大変でしたが、可愛い孫のためにがんばりました(笑)。買いだめしておいた可愛いボタンなどが使えるのでまた嬉しいですね。

イエローサブマリンとクラゲのページ

この12ページのビジーブックを作るのに時間がかかるのがわかっていただけたと思います。

移動の時の車の中やレストランで待つ間、気を紛らわせたり、細かい作業で色々なことを学んでもらうのに使ってもらいたいですね。今はスマートフォンやタブレットで子供たちを遊ばせている親も多いですが、こういう手作りで暖かいビジーブックで子供たちと会話を持つのも必要だと思います。次はミニカー用の布で作る道路のセットを作りたいと思っています。

 

By アン

 

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筆者プロフィール

藤原小百合アン
藤原小百合アン
アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2010年スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)にてキルト展を開催。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。2012年7月、電子本「キルトストーリー」を発売。2012年9月、スパリゾートハワイアンズへ、フラガール・フレンドシップキルトを寄贈。2013年11月より、イオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを開始。2021年7月には誠文堂新光社より「ハワイアンキルト パターンとステッチの魅力」の増補改訂版を発売。ハワイ、日本での展示会やレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。ハワイ在住34年目。