歩いてみると大きな発見があるカピオラニ公園~

ハワイは全島、3月23日からのシャットダウンが続いています。かなり緩和はされましたが、7月31日までは色々な規制が続きます。ずっと家にいても不健康なので、毎朝散歩をすることに決めました。おかげでかなりの日焼けをしてしまっています。ここまで日焼けしたのはいつ以来でしょうか。ハワイ在住なのに最近ではビーチに行ったり、ビーチバーベキューなどしませんからね。運動はもっぱらジムでしたが、ジムが閉鎖してしまっているので、ウォーキングかビデオストリームでのヨガ、ズンバなどの運動しかができません。
そのおかげか、アラモアナビーチ周辺、ワイキキ周辺、カピオラニ公園周辺が主なウォーキングエリアになっており、植物をじっくり観察ができています。今日はその様子をご紹介しましょう。

カピオラニ公園からのダイアモンドヘッド

カピオラニ公園のカラカウア通り側のパーキングは、ビーチに行く人やサーファーでいつも埋まっています。ですが今は車を簡単に停めることができます。カラカウア通りをダイアモンドヘッドに向かって歩き、カパフル・アベニューを過ぎると右側にビーチバレーのコートがいくつかあります。公園がオープンしたと同時に、ここでは多くの人たちがビーチバレーを楽しんでいます。そのすぐ左の動物園側には「Kahi Halia Aloha」の石碑があります。

2000年くらいにカラカウア通りの水道管工事をするとき発見されたのが100もの昔の人の遺骨。それ以前にロイヤル・ハワイアン・センターを工事している時に発見された遺骨と一緒に、約200人の遺骨を祀ってあります。ハワイアンの旗が立てられ、石碑はハワイアンにとってとても重要な8本のバーで作られています。天で見られるエイトスター、陸で見られる8本足の蜘蛛、海で見られる8本足のタコ、大きなハワイ諸島は8島、すべて8を示すもので祀ってあります。ここを通るたびに、先人を思い出し、感謝するという意を込め2001年に建てられたそうです。この石碑の隣にはガンジー像もありました。ゆっくりこのあたりを歩くことは少ないですから再発見です。ビーチ沿いにサーファーの銅像もあります。これは新しい発見だと喜んでいたら、2003年にすでに設置されていたようです。

カヒ・ハリア・アロハ石碑

波に乗っているサーファー

さらに進むと左にはハワイ王国第7代カラカウア王のお妃、カピオラニ王妃の像があります。もちろん王妃の名前にちなんで名付けられたのがこの公園です。もともとはお金持ちしか使えない公園として建設されたのですが、王国がなくなってから徐々に一般市民も使える様になったといいます。今ではローカルの憩いの場所となっています。ここにはカラカウア王の時代より植えられたアイアンウッドがたくさんあります。この木で、ハワイアンキルトのデザインは非常に難しいと思われますが、機会があれば歴史深い植物ですので、チャレンジしてみたいと思います。至るところにモンキーポッド、バニアンツリー、シャワーツリーなどもあります。ちょうど夏になった現在はどの木も花が満開です。ヤシも青空に伸びていて、本当に気持ちの良い景色になっています。

カピオラニ王妃の像

青空に伸びるヤシの木

花が満開のゴールデンシャワーの木

そして海側にはワイキキ水族館もあります。ホノルル、ダウンタウンから昔は路面電車が通っていたようで、この電車に乗ってもらうためにワイキキ水族館は建てられたとか。。私も子供が小さい頃はよく行きました。水族館の中はエアコンが良く効いていて涼しく、特にクラゲの水槽は幻想的で好きです。

左にはテニスコートがいくつかありますが、公園がオープンしたと同時にボールのいい音が聞こえる様になりました。海沿いにも歩道があるので、そこを歩くのもいいかもしれません。ただ温度が上がってきたので、カラカウア通り沿いの木の下は風が吹く日はとても爽やかです。

水族館の次は、戦争の記念碑としてワイキキ・ナタトリウムが見えます。第一次世界大戦の兵士を称える建造物であり、オリンピックサイズの海水プールがあります。すでに老朽化が進んでしまい、今は中には入ることができませんが、周りからは見れます。オリンピックに出場したサーファーのデュークはここで初泳ぎをしたということです。このあたりのビーチはカイマナビーチといい、ローカルは大好きな海ですね。

ワイキキ・ナタトリウム

そこからさらに真っ直ぐに進んでいくと、カラカウア通りが細くなり、右と左に民家が見えて来ます。この中の多くが歴史建造物ということでホノルル市から認定されています。昔のお金持ちがカピオラニ公園の近くに家を建てた爪痕でしょう。これに指定されると、勝手に外観を変えたりもできなくなり、定期的に補修もしないといけないので、お金がかかると聞いたことがあります。それぞれの家の外にはこの様なプラークがかけてあり、何年に誰の家だったということもわかるので、とても興味深いです。写真はその中の一つですが、1926年に建てられたスペイン・ミッション・リバイバルの家だそうです。家を見るのが好きな人には本当に楽しいですよ。民家なので、あまりジロジロみてしまうのは気が引けますが。。。

ヨーロッパ超の素敵な入り口

歴史建造物に指定された民家

今日はハワイアンキルトのデザインを探して、迷いながら散歩するだけになってしまいました。まだしばらく散歩は続きますので、またゆっくりとデザインは考えたいと思います。

ちなみに現在ハワイも店、レストラン、人のいる場所に入る時はマスク着用が義務付けられています。その義務付けが始まった日、ワイキキのデューク像もきちんとマスク着用していました。散歩しながら二度見してしまいました。。ハワイの人は本当にユニークです。

皆さんもStay Safe!

マスクをしているデューク像

By アン

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筆者プロフィール

藤原小百合アン
藤原小百合アン
アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2010年スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)にてキルト展を開催。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。2012年7月、電子本「キルトストーリー」を発売。2012年9月、スパリゾートハワイアンズへ、フラガール・フレンドシップキルトを寄贈。2013年11月より、イオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを開始。2021年7月には誠文堂新光社より「ハワイアンキルト パターンとステッチの魅力」の増補改訂版を発売。ハワイ、日本での展示会やレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。ハワイ在住34年目。