心を込めた結婚のお祝いに
手作りのハワイアンキルト
は最適です!

手作りのハワイアンキルトは心のこもった贈り物に最適です。差し上げる人のことを考えながら、ひと針ひと針、心を込めて作ります。昔からハワイでは、 結婚や子供の誕生などには、ハワイのアンティ達(おばあちゃんやおばあちゃんの友達)が一緒に作っていました。ハワイには、昔からその家に伝わるデザインなどがあり、代々受け継がれていたものがあります。通常ですと植物のデザインなどですが、王室で使われたエンブレムやカヒリ、王冠などのデザインなどもあります。
ハワイでは小さい小物よりも、ウェディングキルト(ベッドカバー)やベビーキルトのような大きなキルトを作り贈っていました。最愛の家族、友達に贈るには大きなキルトもいいですが、ベッドカバーだと製作に1年あまり、ベビーキルトでも6ヶ月はかかります。
でも何か手作りの物をと考えたときに、結婚式に使ってもらえるリングピロー、ウェルカムボードなどは作りやすいとアイディアが浮かびました。これらはキルト作り経験者であれば1ヶ月、未経験者でも2ヶ月もあれば完成できる作品です。今日はいくつかの作品をご紹介しましょう。
ウェルカムボードは、家の玄関やリビングルームなど、お客様を迎えるにあたり「ウェルカム」の意味を込めて飾ります。「Welcome 」を刺繍したり、ハワイ語でウェルカムを「E Komo Mai(エ・コモ・マイ)」と言いますが、刺繍したりします。デザインには、結婚式で男性が首にかける神聖なマイレの葉、ハワイを代表し、香りの素敵なプルメリアをデザインしたものにしました。
ウェルカムボードは額などに入れて飾るとより一層素敵になります。
またクッション用のシンメトリーなデザインなどでタペストリーを作り、それに刺繍するのも素敵ですね。中身の刺繍をこのようにしておくと、結婚式だけではなく、家に飾っておくこともできます。家では家族のたくさんいる場所に飾ると素敵ですね。

マイレとプルメリアのウェルカムボード

マイレとプルメリアのウェルカムボード

マイレとプルメリアのカスタムメイドの名前入り

マイレとプルメリアのカスタムメイドの名前入り

クッションなどのデザインを使ったもの

クッションなどのデザインを使ったもの

結婚式にも使え、その後も家の中に飾っておくことのできるのがウェディングボードです。
これにはウェディングカップルの名前や、結婚した日にちなど、特別な文字を刺繍するのが素敵です。ウェディングの当日もチャペルや披露宴の会場で、お客様をお迎えしてくれるボードとしても重宝します。ハワイアンキルトの特徴である、2色または、3色の綺麗な色を使い、カラフルにすると、白いウェディングには とても映えるウェルカムボードになりますね。
英語などで、「祝結婚!」「永遠の愛」などを刺繍するとドラマティックな仕上がりになります。ハワイアンの模様として人気のあるモンステラの葉にプルメリアも素敵です。
文字を刺繍したくないというご要望があれば、名前と日にちだけというのもシンプルなものもお勧めです。サプライズでプレゼントするのもありですが、やはり結婚するご本人達に希望を聞いておくのもいいですね。

永遠の愛と刺繍したモンステラの葉とプルメリアのウェディングボード

永遠の愛と刺繍したモンステラの葉とプルメリアのウェディングボード

英語で祝結婚!や名前、日にちを刺繍したもの

英語で祝結婚!や名前、日にちを刺繍したもの

シンプルに名前と日にちを刺繍したもの

シンプルに名前と日にちを刺繍したもの

ウェディングボードとペアで贈りたいものには、リングピローがあります。小さいお子さんに持ってもらってバージン・ロードを歩く時に使います。この大役をやる人をアメリカではリングベアラーと呼びます。リングをそのまま置いておくピローだと、指輪が転げ落ちてしまうこともあるので、リボンなどで、しっかり指輪を結んでおくと安心ですね。
マイレとプルメリアの淡い色のリングピロー、贈る人のリクエストに合わせ、ホヌ(ウミガメ)のカラフルなリングピロー、そして淡い色を出すには、シャドーキルトという、オーガンジーを生地の上に重ねるものなど、色々な演出ができます。白やクリーム色だけを使われる人もいますが、このようなカラフルなリングピローはウェディングが終わっても、お部屋のインテリアとして飾ってもらえますよね。
やはりウェディングなので、可愛いレースなどを付けるとよりゴージャスになります。

マイレとプルメリアの淡い色のリングピロー

マイレとプルメリアの淡い色のリングピロー

ホヌのカラフルなリングピロー

ホヌのカラフルなリングピロー

オーガンジーをかけウェディングらしく作ったティアレのシャドーキルトのリングピロー

オーガンジーをかけウェディングらしく作ったティアレのシャドーキルトのリングピロー

ウェディングボードとリングピローをペアでのプレゼントも豪華です。ウェディングボードも小さい20cm角のフレームなどに入るようにすると、製作時間も縮小されます。たとえば、カップルが結婚10周年や25周年などのお祝い時などに、新たに作って差し上げるのもアイディアですね。気持ちの表現をキルトで表せるのは、私達キルターにしか出来ないことなので、大切にしていきたいものですね。差し上げる人の好きな花、好きな植物、好きな物、好きな色などすべてリサーチして、その人達の事を考えながら、デザインを考えたり、構成を練ったりすることは、心に残る素敵な作業だと思います。

ウェルカムボードとリングピローのペアでのキルト

ウェルカムボードとリングピローのペアでのキルト

素敵な手作りの額を作りウェルカムボードとリングピローの贈り物も素敵

素敵な手作りの額を作りウェルカムボードとリングピローの贈り物も素敵

私はこのヒナヒナのキルトをウェディングキルトとして、娘達に作成しないといけないですが、なかなか進みません。早く完成させないと、ベビーキルトと同時進行になってしまっては大変なので(笑)、がんばりたいと思います。

娘達へのウェディングキルトは作成中

娘達へのウェディングキルトは作成中

7月も長岡のアロハフェスティバルへの参加や東京レッスンがあります。皆様と再び、日本でお会いできること、楽しみにいます!

By アン
以下のお知らせも引き続きお願いします。

★アンのハワイアンキルトの展示&販売のお知らせ
伊勢丹新宿店
タイトル:ハワイスピリットを知る~ケイキ(子供)のキルトから知るモチーフに込められた想い~(仮)
会期:7/20-7/26
場所:本館6階=センターパーク

入場無料です。みなさんお誘いあわせのうえお越しください!

★facebook始めました!
https://www.facebook.com/pages/Annes-Hawaiian-Quilt/681572441861121?hc_location=stream

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筆者プロフィール

藤原小百合アン
藤原小百合アン
アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2010年スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)にてキルト展を開催。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。2012年7月、電子本「キルトストーリー」を発売。2012年9月、スパリゾートハワイアンズへ、フラガール・フレンドシップキルトを寄贈。2013年11月より、イオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを開始。2021年7月には誠文堂新光社より「ハワイアンキルト パターンとステッチの魅力」の増補改訂版を発売。ハワイ、日本での展示会やレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。ハワイ在住34年目。