16店のロコモコをレビューして、及第点を取ったレストランはそう多くはありませんでした。日本では、「ロコモコ」という名前はそれ自体がブランド化されていて、日本人は違うものを表すのにその名前を使うのが本当に好きなようです。僕はただ「ロコモコ」の本来の意味を維持しようとしているだけで、この最後のレビューでは、一周して元に戻って、僕が一番だと考えるロコモコをお届けします。東京で満腹になりたい人のために、僕の次点トップ1〜3を教えます。
理由は僕のレビューを読んでください。覚えてますか? ロコモコはほっとするコンフォートフードで、簡単に作れるもののはずなんです。見栄え良くしたり、かわいらしくする理由はありません。簡単で、そしていい素材がロコモコを独自なものにしているんです。日本人の好みに合わせて変える理由はありません。同じような料理が日本にあります−−ハンバーグステーキと卵です。どのくらい簡単なのか、僕の最初のレビューをもう一度読み直してください。でももちろん、ある条件によってバリエーションは可能です。「ワイピオ」のショートリブ・ロコモコはまさにその例です! 肉が本来のロコモコと違いますが、とてもおいしいロコモコです。
東京で僕が気に入っているロコモコは渋谷にある「L&Lハワイアンダイニングカフェ」です。ここのロコモコのレシピはスタンダードなもので、一貫性があります(たぶん、フランチャイズとしてそうする必要があるんでしょう)。何年も以前から大幅に改善されてきていて、バランスを取っていて料理のすばらしい添え物になっているマックサラダがあることで、評価点の4項目(卵、グレイビー、ビーフパテ、ライス)はすべて狙い通りのものになっています。その上、全てが注文を受けてから作られている上、サイドオーダーのタバスコ! これは料理に添えられる僕バージョンの天国ですが。このロコモコは難しい料理ではなくて、僕が開店当初から通う間に見た4人の若い料理人達に、がっかりさせられたことは一度もありません。数年前に980円に値上げしましたが、それにも心乱されることないほど、ここのロコモコはとても美味しいです。ここのスタッフはよく変わるのでサービスは可も不可もありませんが、料理はいつも完璧です。日曜日にはそこで料理を堪能している僕を見つけられるでしょう。
ハワイアン・レストランのオーナーは、この簡単な料理にチャレンジして、正統なロコモコを出してくれるといいと思います。もっとロコモコの質を高めて、日本での標準を築いてください。大勢のお客さんを満足させるために、作り置きのパテをつかって電子レンジで温めるのは止めましょう。卵を焼き過ぎたり、缶入りデミグラスソースを使ったり、もっと悪いことにトマトソースを使ったりするのは止めてください。レタスやアボカド、トマトを使って彩りを添える必要はありません。そしてハワイアン・レストランで働いているなら、にっこりと笑って、ぜひ「アロハ」を見せてください。お願いします。
筆者プロフィール
最新の記事
- ザ・ロコモコ2016年12月15日<最終回> 一周して元に戻る
- ザ・ロコモコ2016年11月17日Cinnamon's
- ザ・ロコモコ2016年10月20日Moena Cafe
- ザ・ロコモコ2016年9月15日Moroko Bar