気がつけば、もう師走。毎年12月は、普段よりも更にゆるめの話題でお茶を濁しておりますが、今回は年初にご紹介した「牛を探そう!」の続きで、実際に見つけた牛たちについてお話しします。師走のお忙しい時期かと思いますが、丑年締めのハワイ日和にお付き合いくださいませ。

全米でも最大規模の牧場があるハワイ島は、牛を探すにはぴったりの場所でしょう。1月にご紹介したパーカー牧場はもとより、大小様々な牧場がハワイ島にはあります。ハワイ島をドライブしていて「あ、牛だ!」と車中から牛を見つけることは、めずらしくありません。なかでもパーカー牧場があるワイメア周辺は、牛多発見地域。ヒロからでもコナからでも、島内を一周するハイウェイをドライブすると、ワイメアの入り口付近で、まず牛たちを見つけるでしょう。ハイウェイには「CATTLE XING(牛渡ります)」の道路標識が立ち、なだからに続く牧草地のあちこちで、牛がのんびり草をはんでいます。見ているこちらも、のんびりした気持ちになる風景です。

「 CATTLE XING」の標識が立つワイメア

「CATTLE XING」の標識が立つワイメア

ワイメアからハヴィに抜ける250号線でも牛をよく見かけます。250号線沿いには、19世紀から続く牧場があり、観光客も受け入れているようです。250号線をドライブしていると、道沿いに植えられた木々の隙間から、たくさんの牛たちが放牧されている光景が見えます。路肩に車を停めて、ちょっと様子を見ていると「なんだ、なんだ」とあっという間に牛が集まって来ました。牛ってなんだか、物見高い感じがしますね。

牛を見ているのか、牛に見られているのか

牛を見ているのか、牛に見られているのか

ハワイ島最南端、サウス・ポイント周辺も、牧草地が広がっていて、たくさんの牛が放牧されています。この辺りは、海風が強く、風力発電のための風車がたくさん並んでいますが、海と風車と牛(時々、馬)、というちょっと不思議な景色です。

風車の下に小さく牛が見えます

風車の下に小さく牛が見えます

190号線沿いにあるプウ・ワアワアは、トレッキングができる噴石丘です。10年ほど前に、プウ・ワアワアについてご紹介したことがありますが、このトレイルを歩いていて牛に会ったことがあります。プウ・ワアワア一帯は、かつて牧場だったそうですが、現在は州政府によって管理されているので、おそらく隣接する牧場から脱柵してきた牛だと思われます。トレイルから、じっとこちらを見ている牛。緊迫の時間の後、牛は草むらへと移動し、私に道を譲ってくれたのでした。

トレイルの端から様子を伺っている牛

トレイルの端から様子を伺っている牛

マウイ島のハナをドライブしていた時にも、脱柵した牛を見かけたことがあります。ハナは、マウイ島の東端にある小さな町です。時間が止まったかのように、静かでピースフルな町、ハナ。そして、脱柵して道端で草を食む牛。あまりに牧歌的な景色に、牛が柵のこちら側にいることを見逃してしまうところでした。

ハイウェイ脇で草を食む脱柵中の牛

ハイウェイ脇で草を食む脱柵中の牛

マウイ島で「牛」と言えば、ハレアカラ山の中腹にあるウルパラクアは外せません。現在はワイナリーで有名なウルパラクアは、100年以上の歴史を持つ牧場でも有名です。その牧場「ウルパラクア・ランチ」の店舗では、マウイ産の牛肉を使ったハンバーガーを食べる事ができます。ボリュームのあるマウイ産ビーフのハンバーガーは、とてもジューシーです・・・あれ、いつの間にか牛を探す話ではなく、ビーフの話になっていますね。

ウルパラクア・ランチのマウイ産ビーフのハンバーガー

ウルパラクア・ランチのマウイ産ビーフのハンバーガー

そう、ハワイの牛はほとんどは、食肉用の牛です。日本の牧場では、黒白ぶちのホルスタイン種を見かけることが多いのですが、ハワイで見かける牛は、茶色や黒の肉牛がほとんど。ハワイ産ビーフは観光客に人気があり、レストランなどでも「ハワイ産ビーフ」と謳ったメニューをよく見かけます。しかし、ハワイ州内には食肉加工する施設が少ないため、ハワイの牛をアメリカ本土で食肉加工して、再輸送もしているそうです。スーパー・マーケットの食肉売り場を覗くと、ハワイ産と表記された牛肉と表記のない(おそらくアメリカ本土産)牛肉の両方が売られていて、ハワイ産の方が若干お高めな感じがします。

スーパー・マーケットで購入したハワイ産ビーフ

スーパー・マーケットで購入したハワイ産ビーフ

お高め・・・そうです、ハワイに行ったら、分厚いステーキをお手軽価格で食べるぞ!と思っていたのは、かなり以前のこと。ハワイは物価も高く、お肉も高いので、レストランで気軽にステーキを食べることはできません。とは言え、ハンバーガーくらいなら、気軽にハワイ産ビーフを食べることもできそうですね。ハワイ島ワイメアの「ヴィレッジ・バーガー」と、カイルア・コナの「アルティメット・バーガー」は、ハワイ島産の牛肉を使ったハンバーガーを提供しています。カウアイ島の老舗ハンバーガー店「ババ・バーガー」もカウアイ産ビーフ使用だそう。どの店も、牧草で育った牛、野菜も地元産など、材料を吟味していて、観光客にも地元の人にも人気があります・・・うーん、ハワイの牛を探す話のはずが、ハワイの牛がおいしい話になってしまいました・・・。ともかく、今年も一年ありがとうございました。来年は、気軽にハワイに行くことができますように。

アルティメット・バーガーのハワイ産ビーフのハンバーガー

アルティメット・バーガーのハワイ産ビーフのハンバーガー

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