アロハプログラムのハワイスペシャルツアー

以前もお伝えしていますが、ハワイ州観光局のアロハプログラムのキュレーターをやらせていただいております。アロハプログラムには検定のようなものがあり、メンバーになっている方には毎年2回ほど、ハワイでの素敵なツアーに参加していただけます。今回はアロハプログラムでは初めてのカウアイ島に行きました。その時の様子をご紹介しますね。

カウアイ島タロイモ水田での記念撮影

今回カウアイ島のツアーは2日間ありましたが、私がイベント後日本からハワイに戻った日からでしたので、私は1日だけの参加となりました。この日は朝からカウアイ島の北、ハナレイへのスケジュールでした。昨年4月に、大洪水で大変だった土地ですが、今でもまだ道が100%開通していなく、気の毒なお話もあちらこちらで聞いています。そういう事実があることも知っておくのが重要ですね。皆さんが泊まっていたカパアからハナレイまでは20分ほどのドライブで到着します。私が最後にカウアイ島を訪れたのは2013年でしたので6年振りでした。月日が経つのは本当に早いです。前回のハナレイは大雨で撮影ができなく、Uターンして帰ってきたのを覚えています。今回はお天気に恵まれましたが、かなりの暑さで倒れそうでした。ハナレイで米農家とタロイモ農家を経営しているHo’opulapula Haraguchi Rice Millを訪れました。リンジイ・ハラグチさんは日系5世の方で、代々この土地で農業をされています。以前はお米を作っていましたが、昨年の大洪水で現在はタロイモだけになったそうです。ハワイの人にとっては主食であり、ハワイ人の祖先とも言われる大切なタロイモの栽培を間近でみるツアーに参加させていただきました。

詳しい説明を聞きます

タロイモのツアーはこちらの屋台から始まります

リンジイさんは若くしてこの様にたくさんの方々にこの土地の大切さや農業の大切さなどを語ります。ハワイの学校のツアーも積極的に受けていて、ローカルや観光客にも詳しい実態をシェアしてくれます。タロ入りのスムージー(いちごやパイナップルも入っている)もトライできます。その後シャトルバスで5分ほどのタロ水田に向かいます。ツアーでないとここまでタロに近づけないので、本当に貴重な体験です。

タロイモ水田の近くで、リンジイさんよる説明とデモンストレーションがあります。タロイモは16ヶ月で収穫されます。そして実と葉を落とした茎の部分が次の種になります。これを中腰で水田に植えていくのは、機械ではなく、人々の手によって行われるそうです。デモンストレーションではタロイモ収穫用のナイフやカッターなどの使い方も説明されるので、とてもわかりやすいですね。(すべてが英語です。日本語では説明はありません)。

リンジイさんによるタロイモの説明

16ヶ月かかって収穫できるタロイモ

次のタロイモの種になる茎。カットしたところから赤い水が出る

説明後は実際に蒸したタロイモを餅つきのようについて練ってポイを作る実演があります。蒸したタロイモを食すこともできるので、是非トライしてください。少し甘い美味しいタロイモでした。そのあとは水田での宝探しのようなゲームをします。その間、カタツムリやその卵を見つけたりとちょっと子供に戻ったように水田を歩き回ります。タロイモ水田がこんなにも近くで見えるのは感動です。ある部分はまだ12ヶ月のタロイモ、ある部分は収穫近くの16ヶ月のタロイモと場所を決めて育てています。そして珍しいタロイモの花も見せてくださいました。これも私のキルトのデザインになりそうです。少し甘いいい香りがしました。

ポイを作るデモンストレーション。皆さんもトライしました

目の前に広がる12ヶ月ほどのタロイモの水田

もう少し小さいタロイモ

珍しいタロイモの花

リンジイさんの先代が苦労されて作られた水田。タロイモの栽培は楽ではありませんが、これからも歴史的な土地での栽培を続けて行かれるそうです。心から応援したいと思いました。ツアーが終わったあと、屋台に戻ってきて、タロイモをふんだんに使ったお料理の試食がありました。カルーアポークのタロ入りは美味でした!こうやってタロイモ製品を少しでも多くの方々に食べていただけたらという取り組みがよくわかります。ツアーに参加させていただき、とてもお勉強になりました。この土地での洪水被害がこれからは起こりませんようにお祈りするばかりです。

タロイモをふんだんに使ったお料理

タロイモ水田に行った時、甘い素敵な香りが漂っていました。私たちが立っていた上に「ラング・ラング・ツリー」という木があり、たくさんの花が咲いていました。英語だとYlang Ylang Treeと書きますが、日本語はわかりません。もともとはインドからの外来種で、タガログ語では「イラン・イランの木」と言うそうです。Coco ChanelがChanel No5を作る時に、この花の香りを是非にということでバラやジャスミンと混ぜて香水を作ったそうです。すごい花でしょ?? 細長い黄色の花びらはぶら下がるように咲いています。甘い香りの正体がわかって嬉しかったです。今度はこのデザインもしてみようと思いました。

タロイモ栽培の大切さや新しい花との出会いもあった素晴らしいカウアイ島になりました。

ラング・ラング・ツリーの黄色い香しい花

By アン

 

Ho’opulapula Haraguchi Rice Mill
5-5070A Kuhio Hwy
Hanalei Kauai

ツアーは毎週水曜日9時45分から3時間ほど。要予約。ホームページより予約可能(英語のみ)

http://www.haraguchiricemill.org

ツアー料金は大人$70, 子供(5才から12歳)$50

すべてのツアー料金はNPO団体のプログラム、洪水被害の会、タロイモ存続の会などに寄付されます。

 

☆7月8日(月)アロハプログラム上級セミナーを大阪で開催します。詳しいことはこちらからご覧ください。

https://www.aloha-program.com/news/detail/1197

☆7月10日(水曜)から16日(火曜)まで博多梅田百貨店10階「セッセギャラリー」でのハワイアンキルト展示、販売、ワークショップ開催が決まりました。伝統的なハワイアンキルトを見ていただくチャンスです!是非ご来場ください!http://www.hankyu-dept.co.jp/honten/h/hawaii2019/index.html

☆電子ブックが発売!

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筆者プロフィール

藤原小百合アン
藤原小百合アン
アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2010年スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)にてキルト展を開催。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。2012年7月、電子本「キルトストーリー」を発売。2012年9月、スパリゾートハワイアンズへ、フラガール・フレンドシップキルトを寄贈。2013年11月より、イオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを開始。2021年7月には誠文堂新光社より「ハワイアンキルト パターンとステッチの魅力」の増補改訂版を発売。ハワイ、日本での展示会やレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。ハワイ在住34年目。