ハウツリーをデザインしたハワイアンキルト

 

ハウツリーという言葉はみなさん聞いたことがあるかと思います。

レストランの名前でとても有名ですね。

こちらの植物からキルトのデザインをして作品を作っています。

今日はその植物とキルトのお話をご紹介しましょう。

ハウツリー

 

ハウツリーはカヌープラントとしてポリネシアの島々から伝わった伝統植物の一つと言われています。英語ではビーチハイビスカス。そしてハワイではあちらこちらで見ることができます。ワイキキでもあちらこちらににあり、アラワイ運河のイオラニ・スクール側にもたくさんあります。枝があちらにもこちらにも伸びてしまうのが特徴的なので、選伐しないと結構危ない木にもなります。

みなさんもどこかで見ている木だと思いますが、花がないと見落としているかもしれませんね。こちらはワイキキのアメリカ陸軍ミュージアムの海側にあるハウツリーです。

ハウツリーの茎

花は黄色の写真1のような黄色の花ですが、夕方になると色が濃くなり、花が落ちる時は赤っぽく変わります。黄色の花も綺麗ですが、落ちている花も綺麗です。5枚の花びらがあり、中心の部分が濃い紫色(赤紫色)でハイビスカスのような花です。

そして葉はハート型のような柔らかい丸みのある葉です。私の中では菩提樹の葉に近いような気もしています。

ハウの黄色の花

落ちた赤っぽい花

ハワイアンがハウを使っていたというのは事実のようです。ポリネシアを始め、太平洋の国々でも使われていたと言われます。とても軽い木なので、木材を始め、魚釣りのネット、浮き、薪などに使われました。また。木の内側の樹皮は撚られてレイや魚釣用のロープ、マット、魚釣りの糸、ぞうりに似たもの、フラ用のスカートなどにも使われました。葉は食べる物を包んだり、お皿としても使え、樹液はポリネシア全体で、薬として多用途に使われた植物でした。

ハウの葉

 

そしてよく観察して私が描いたハウのデザインのベッドランナーです。

ベッドカバーを作るのは本当に時間と根気のいる作業なのですが、ベッドランナーだと足下の一部だけのキルトなので、ベッドカバーほど大変ではなく、短時間で完成できると思います。ベッドのサイズがありますから、大きいキングサイズだと大変ではありますが。。

ポイントはベッドランナーをかける下地のベッドカバーの色が無地であれば、ハワイアンキルトのデザインはとても映えます。ベッドランナーを季節に応じていろいろな色で数枚作っておけば、季節ごとに飽きずに楽しめるかと思います。

通常のハワイアンキルトより、サイズが長い作品なので、ハウツリーの枝の曲線がよく描けました。また葉の葉脈もおもしろいので、飾りキルトが楽しくなりますよね。

ハワイで見たハウツリーを思い出しながら、作品を楽しんで作ってみてください!

ハウツリーのベッドランナーキルト

By アン

 

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筆者プロフィール

藤原小百合アン
藤原小百合アン
アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2010年スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)にてキルト展を開催。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。2012年7月、電子本「キルトストーリー」を発売。2012年9月、スパリゾートハワイアンズへ、フラガール・フレンドシップキルトを寄贈。2013年11月より、イオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを開始。2021年7月には誠文堂新光社より「ハワイアンキルト パターンとステッチの魅力」の増補改訂版を発売。ハワイ、日本での展示会やレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。ハワイ在住34年目。