アローハ!

Happy New Year!

2022年が始まりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2022年2月に日本に行ったのが最後、それから2年が経とうとしています。

この2年間で色々なことが変わりました。想像もできないような世の中になりました。

今年はそんなことがなくなり、自由にどこにでも行け、誰にでも会える世の中になってほしいものです。

今回のキルトパラダイスでは、毎年年末に開催されているカピオラニ王妃のお誕生日ツアーを再びご案内いたしましょう。

カピオラニ王妃夜のツアー

カピオラニ王妃夜のツアー

2020年の3月の後半以来、未だにイオラニ宮殿の日本語ツアーはやっておりません。特別にリクエストが入るとやっているようですが、決まった日時にやっているわけではありません。これも早く定期的または、毎日のスケジュールが入るといいのですが。。ちょうど一年前にイオラニ宮殿のツアー開催日をお伝えしましたが、現在では水曜日から土曜日まで毎日英語のツアーは開催しております。(1月はオミクロンのせいで水曜、木曜、土曜に限定されているようです)

ただし、ツアーに参加される方は2回のコロナワクチンの証明書、または72時間以内の陰性証明書の提出が必要となります。マスクは必着になります。

オーディオツアーも開催しています。

そんな中、毎年一度の貴重な夜のツアーの開催の告知がありました。

2020年は中止となっていたので、2年越しの夜のツアーです。私はボランティアを予定していませんでしたので、今年はぜひツアー参加者として行きたいと思っていました。2021年はカピオラニ王妃の187回目のお誕生日ということでした。

去年の夜のツアーはOHAというハワイアンのオフィスがすべて費用を持ってくれたので、お客様は無料という異例な状況になりました。ただ、今までだと1日(夜の5時半から9時半まで)800人ほどが参加できたツアーですが、密を避けるために約4分の1の200名だけの特別ツアーとなりました。

オンラインでチケットを2日分販売しましたが、35分で売り切れとなってしまいました。私は1日目の夜8時30分のツアーをやっと予約したのでほっとしていました。ですが、ラッキーなことにFriends & Family nightというのが3日目に開催が決まり、5時30分(夜)スタートの予約ができたので、最初に予約したものはキャンセルしました。ものすごい競争率でほんとに行くのが大変だったようです。

普段ツアーは宮殿の裏手から始まりますが、この日だけは正面から始まります

普段ツアーは宮殿の裏手から始まりますが、この日だけは正面から始まります

せっかくの夜のツアーはやはり正装で

せっかくの夜のツアーはやはり正装で

ちょうど3年前にも同じツアーについて書かせていただいております。(https://www.pacificresorts.co.jp/kawaraban/quilt/iolani-palace-evening-tour/

が、今回はステーション毎ではなく、通常のツアーのように一人のドーセントがグループを各部屋にご案内してくれるツアーとなっていました。いつもは宮殿の表からは入れませんが、この夜のツアーだけは表のドアから入ることができます。入るとすぐに2階につづくコアで作られた大階段が目に入ります。イオラニ宮殿の中にはいったのは去年の8月以来でしたので、久しぶりでした。昼間の宮殿と違い、夜の宮殿は本当に幻想的です。そこで宮殿のディレクターでもあるポーラ・アカナさんからの感謝の気持ちのお話から始まり、その間、自然と涙が溢れ出て来ました。懐かしい宮殿の中に、このような特別な日に、特別な人たちと会うことができただけで本当にミラクルだと思ってしまったからです。宮殿のボランティアの一部になれたこと、2年間ツアーがなくて寂しいこと、1882年に建てられてから何年経っていて、どんな人の思いがこの宮殿に残っているのかなど思いを巡らせていたら感傷的になってしまったのだと思います。この時代を乗り切って、ハワイ王国の素晴らしい功績や歴史を毎日語れる日が来ることを祈うしかないですね。私たちで今できることは、イオラニ宮殿を少しでもサポートすることになるかと思います。通常オペレーションに戻るまで、宮殿への寄付やサポートをどうぞよろしくお願いいたします。

大広間でのポーラ・アカナさんのご挨拶

大広間でのポーラ・アカナさんのご挨拶

 そのあとは、青の間、ダイニング、階段の下を通って王座の間を案内してくださいました。青の間ではミュージシャンによるピアノの実演。残念だったのはオペラ歌手の歌が今年はなかったことですね。。。ですが、当時の舞踏会前のダイニングでのお食事の様子が目に浮かぶような光景でした。

そして王座の間には新しいカラカウア王のユニフォーム(複製品)があり、新しいアイテムがとても嬉しく思いました。

私の同級生(同じドーセントのトレーニングを受けたサリーさん(今はハワイ語の名前に変わっていましたが)がとても素晴らしいドーセントであり、彼女のお話はいつでも楽しいです。気品があって宮殿のドーセントでは1番素晴らしいと私は思っています。毎年のようにこの部屋でのフラや演奏などがなかったのですが、その分、王座の間をゆっくり見ることができたように思います。

青の間でのピアノの生演奏

青の間でのピアノの生演奏

ダイニングルームでのディナーが目に浮かびます

ダイニングルームでのディナーが目に浮かびます

王座の間

王座の間

2階へは貴重なコアの階段を登ります。そして王のベッドルーム、そして王の執務室へ。そこにも新しいアイテムがありました。カラカウア王のフリーメイソンの正装の複製品が展示してありました。こんな近くで写真の中でしかみたことのない正装が見れるとは。。感激しました。カラカウア王はフリーメイスンのメンバーになってから、とてもアクティブに活動されていたということで、イオラニ宮殿のコーナーストーン(起工式の礎石)を置いたのはカピオラニ王妃のお誕生日1879年12月31日であり、その際の起工式は特別に誂えさせた銀のメイソンの工具を使って行われたと残っています。地下のギャラリーには王のフリーメイソンコーナーもあり、次回イオラニ宮殿に来られたときはこの征服と地下のギャラリーを念入りに見ていただきたいと思います。

カラカウア王のフリーメイソンの正装の複製品

カラカウア王のフリーメイソンの正装の複製品

そして音楽室には幕末に官約移民が始まった時にカラカウア王にロバート・アーウィン氏から贈られたついたても見ることができます。またこの部屋だけにカピオラニ王妃の肖像画があります。2021年日本でのNHK大河ドラマで主役だった渋沢栄一の飛鳥山の御殿にはカラカウア王も招待され行かれたとか。。この本も早く読んでみたいです。そのあとは、リリウオカラニ女王が幽閉された幽閉の間、そしてその間の部屋を通り、カピオラニ王妃のベッドルームへ。そして階段を降り、夜のツアーは終わります。ハンセン氏病患者や妊婦、または生まれたての子供のケアに力を入れた王妃。187歳のお誕生日も現代に生きる私たちによりお祝いさせていただけたこと、とても嬉しく思います。このツアーがこれからもずっとずっと続いてくれること、切に望みます。

幽閉の間ではクイーンズプレーヤーを歌ってくださいました

幽閉の間ではクイーンズプレーヤーを歌ってくださいました

カピオラニ王妃のドレス、リリウオカラニ女王のドレスの複製品

カピオラニ王妃のドレス、リリウオカラニ女王のドレスの複製品

カピオラニ王妃のベッドルーム

カピオラニ王妃のベッドルーム

2022年もよろしくお願いいたします。

アン

イオラニ宮殿のウェブサイト:

https://www.iolanipalace.org

イオラニ宮殿への寄付のページ

https://www.iolanipalace.org/donations-membership/individual-giving/individual-giving-form/

イオラニ宮殿のメンバー加入のページ(色々特典があります)

https://www.iolanipalace.org/donations-membership/membership/membership-application-2/

7月に発売になった「ハワイアンキルト ―パターンとステッチの魅力」好評発売中!

 

Follow me!

筆者プロフィール

藤原小百合アン
藤原小百合アン
アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2010年スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)にてキルト展を開催。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。2012年7月、電子本「キルトストーリー」を発売。2012年9月、スパリゾートハワイアンズへ、フラガール・フレンドシップキルトを寄贈。2013年11月より、イオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを開始。2021年7月には誠文堂新光社より「ハワイアンキルト パターンとステッチの魅力」の増補改訂版を発売。ハワイ、日本での展示会やレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。ハワイ在住34年目。