白老町にオープンした新しい博物館

 

今日はハワイの話題ではなく、先日北海道白老町に新しくオープンしたウポポイー国立アイヌ民族博物館(民族共生象徴空間)と、私たちハワイアンキルターとアイヌ刺繍の伝承をしていらっしゃるパッチワークキルトの会の方達とのコラボレーション、フレンドシップキルトのご紹介をしますね。

ウポポイー国立アイヌ民族博物館

「ウポポイ」という言葉を初めて耳にした方もいると思いますが、アイヌ語で「大勢で歌う」意味があります。この国立アイヌ民族博物館は日本で8番目になる国立博物館で、白老町の大きな象徴になります。また、ウポポイは民族共生象徴空間を謳い、国の貴重な文化でありながら、存立の危機にあるアイヌ文化の復興・発展のための拠点となる役割を目指します。豊かな自然に抱かれたポロト湖のほとりで、アイヌ文化の多彩な魅力に触れることができます。

2018年11月のキルトパラダイス(アイヌ刺繍との出会い)でも紹介せていただきました(https://www.pacificresorts.co.jp/kawaraban/quilt/collaborate-with-ainu-embroidery/)時は、まだ建設中でしたので、早く行ってみたいです。

こちらのウポポイの敷地にはいくつもの施設が建設されています。以下が大きな施設になります。

(1)国立アイヌ民族博物館

・先住民族アイヌを主題とした日本初の国立博物館。アイヌ民族の視点で語る多彩な展示で歴史や文化を紹介します。

(2)国立民族共生公園

・体験型フィールドミュージアムとして、古式舞踊の公演や多様な体験プログラムを通じてアイヌ文化を体感できます。

(3)慰霊施設

・アイヌの方々による尊厳ある慰霊を実現するための施設として、ポロト湖東側の高台に整備されています

ハワイアンキルトとアイヌ刺繍のコラボレーションキルトが展示されているフードコートのリムセ

館内は日本語、アイヌ語、英語などの音声ガイドもあるそうです。

アイヌ文化や歴史を学ぶことができるたくさんの展示、体験キットなどがある子供用の展示、そして座席数100席あるシアターではアイヌ文化を多様なテーマから高精細、大画面映像でみることができるそうです。

プラザ展示は6つテーマに沿ってアイヌ文化のことを学べるそうです。アイヌ語、アイヌの歴史、アイヌの世界、アイヌの仕事、アイヌの暮らし、アイヌの人たちとの交流などがわかりやすく説明してあります。

館内にはキュレーターなどの方がいて、お話しも聞けるそうです。2年前に行かせていただいた時に、アイヌの人たちが着ていた服や、使っていた楽器なども見せていただき、色々と勉強させていただきました。もちろんキルターの私たちはアイヌ文様の着物や、刺繍などに興味津々で色々と質問させていただいたのを覚えています。パッチワークの会の方の中には、昔のアイヌの着物の文様と使い、昔と同じやり方でテーブルクロスやバッグなどを作られたりしています。

次回のウポポイも新しいことを学びたいと思っています。

そして今回、白老町の特別な配慮で、私たちも参加させていただいた「ハワイアンキルトとアイヌ刺繍のコラボレーション・フレンドシップキルト」はリムセというフードコートの壁に飾られています。半永久的(笑)に飾られているということなので、ウポポイに行かれる際には絶対にご覧ください! アイヌ刺繍を学ばせていただき、私たちのハワイアンキルトのフレンドシップキルトは、皆さんの気持ちがたくさん入っていて、とてもカラフルで素敵ですね。写真を見るだけでも鳥肌が立ちます。目の前にしたら、もっと感激してしまいそうですね。

キルトの展示

ハワイアンキルトとアイヌ刺繍のコラボレーションキルトの展示

今のパンデミックが落ち着いたら、一番に行きたいところがウポポイになりました。北海道は外国からの観光客が激減してしまい、大変なダメージを受けています。(他の場所も、もちろんハワイも全く同じですが)1日でも早く終息して、再び世界に出かけていけるようになってもらいたいものですね。

引き続きみなさまもお体を大切になさってください!

写真は白老町の方、しらおいナビ(https://irankarapte-shiraoi.info/upopoi?fbclid=IwAR1tecNlTTEB6YwOFwVziWUXD6rfyq7ADpO69HNe0gbWY33qoRWH8Q7CuQo)の方にご協力いただきました。

 

ウポポイ(国立アイヌ民族博物館)

ウェブサイト:https://ainu-upopoy.jp

営業時間:今は新型コロナ感染拡大防止の影響により、詳しい営業時間、料金、予約の仕方などが急に変わったりすることがあります。行かれる前は必ずウェブサイトをご覧ください。(現在は予約のみの営業のようです)

By アン

 

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筆者プロフィール

藤原小百合アン
藤原小百合アン
アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2010年スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)にてキルト展を開催。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。2012年7月、電子本「キルトストーリー」を発売。2012年9月、スパリゾートハワイアンズへ、フラガール・フレンドシップキルトを寄贈。2013年11月より、イオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを開始。2021年7月には誠文堂新光社より「ハワイアンキルト パターンとステッチの魅力」の増補改訂版を発売。ハワイ、日本での展示会やレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。ハワイ在住34年目。