アローハ!

2022年8月より日本航空による成田からハワイ島コナへの直行便が再び就航しました! 待ちに待った直行便です! オアフ島はもちろんですが、大自然たくさんのハワイ島にも是非足を運んでみてはいかがでしょうか? 以前私もハワイ島に住んでいましたが、今回久しぶりにワイコロアビーチエリアのホロホロをご紹介したいと思います。

ワイコロア・ビーチでは溶岩と水平線が見えます

ワイコロア・ビーチでは溶岩と水平線が見えます

2014年から2017年にかけてワイコロア・ビレッジというちょっとビーチエリアよりも標高の高いところに住んでいました。今回は臨時でハワイ島の住人なのでワイコロア・ビーチの近くに住んでいます。ウォーキングするにも仕事するにもとっても恵まれた場所です。ハワイアンキルトのデザインの素材になるような植物の宝庫なので、たくさん吸収したいと思っています。

ハワイ島はご存知の通り、ハワイ主要諸島8島の中でも1番大きい島です。そして未だに活火山が3つ存在しています。富士山より標高が高い3000m級の山がマウナケアとマウナロア、そして未だ活発な火山であるキラウエア火山があります。日に日に大きくなっているハワイ島ですが、島の南側のコナと東側のヒロという2つの大きな空港が存在します。溶岩の土地を開発して作られたリゾートも点在し、一代リゾート地となっています。ヒロ側は雨も多いのですが、コナはコーヒーでも有名であり、晴れている日が多いです。

リゾートエリアにはホテル、タイムシェアやコンドミニアムなども建ち、他の土地から長期間滞在される人もたくさんいるのがワイコロア・ビーチエリアになります。

ウォーキングには最適な歩道も完備され、本当に歩きやすいのです。ただホノルルより日差しが強く感じます。歩道のすぐそばには昔のハワイの人々が残したペトログリフやトレイルも存在し、一気にリゾートから歴史を感じる場所にタイムスリップしたような感覚になります。

ペトログリフは以前、紹介されていますが、そんな昔のハワイを身近で感じることができるのもこの土地ならではですね。(近藤さんが以前書かれた記事です。https://pacificresorts.co.jp/kawaraban/special/petroglyph/

ペトログリフを簡単に見ることができます

ペトログリフを簡単に見ることができます

歴史あるペトログリフ

歴史あるペトログリフ

ワイコロアビーチはもともと砂でできていたビーチだったそうですが、1980年代に大きなリゾートが建設された時に、真っ白なビーチのイメージを作り出すということで、白いコーラルが敷き詰められました。今でも真っ白なビーチになっています。ビーチ沿いにはハワイアンキルトのデザインでも多く使われる伝説のあるナウパカが生息しています。写真を見ていただくとコーラルの白い様子がわかっていただけるかと思います。とにかくナウパカがあちらこちらに咲いています。モンパノキも群をなして生息しています。ポーヒナヒナも見ることができます。ハワイ固有種の花は小さいのが特徴なんですね。ポーフエフエは朝顔のように咲いています。少し歩くだけでこれだけの植物を見ることができるのもキルターにとっては嬉しい限りです。ワイコロアビーチに来られる時には、必ず朝のビーチ沿いウォーキングをしてみてくださいね。

白いコーラルの上に生息しているナウパカ

白いコーラルの上に生息しているナウパカ

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ポーヒナヒナは小さい紫の花をつけています

ポーヒナヒナは小さい紫の花をつけています

ポーフエフエは朝顔のような大きめの花をつけます

ポーフエフエは朝顔のような大きめの花をつけます

ペトログリフにハワイ固有の植物。。とにかく見どころ満載ですが、そのほかに昔からの池も残っています。アンチアリン池と呼ばれる池は、地下水面に伸びる窪地や割れ目、溶岩洞によって形成された淡水と海水の混ざった汽水池です。この名前はギリシャ語に由来するそうです。池は少し内陸にあり、海から離れていても地下で繋がっているため、地下水が多孔性の高い溶岩の中を通り抜け、潮の満ち引きに合わせて水位が変動します。溶岩プールにできた浅い汽水の池は、泉から湧く淡水と海からの海水の栄養分が豊富で、オパエ・ウラ(マイクロ・ロブスターとも呼ばれる)という赤い小エビやさまざまな小魚、甲殻類、軟体動物が生息するのに最適な環境です。

アンチアリン池のサイン

アンチアリン池のサイン

アンチアリン池の後ろにはマウナケア山が聳えています

アンチアリン池の後ろにはマウナケア山が聳えています

そして歴史的なトレイルも残されています。こちらはカメカメハ1世も通ったと言われているアラ・カハカイ国立歴史トレイルで、ハワイ島西部の海岸線に沿って282キロ(175マイル)にわたり、古代の地元コミュニティや寺院、釣り場などの主要な場所を結んでいた交易用の小道跡で、ワイコロア・ビーチの中も通っています。景色の良い地形に沿って続く古代からの小道は、山から海へと続く多くのトレイルや島全体を網羅している昔からのトレイルコースにもつながっています。今もはっきりと痕跡が残る直線の区間には、キホロ・プアコ・トレイル、キング・トレイル、アラヌイ・アウプニ(ハワイ王国の道)という名前がつけられています。この道は、1800年代後半に建設されました。ハワイの歴史を感じられる場所が点在し、ここに佇んで目を閉じると、昔を偲ぶことができます。

アラヌイ・アウプニのトレイルも歩道からすぐのところにサインがあります

アラヌイ・アウプニのトレイルも歩道からすぐのところにサインがあります

そして野生の鳥、ネネもあちらこちらで散策しています。信じられない光景ですよね。

ネネが近づいてきます(餌などは与えてないです)

ネネが近づいてきます(餌などは与えてないです)

群れをなして移動しているネネ

群れをなして移動しているネネ

自然を壊すことなく、貴重な自然を楽しませてもらうことを感謝し、静かにウォーキングをするだけで、ワイコロア・ビーチの素晴らしい気(エネルギー)をたくさん吸い込んで、身体中を全身ポジティプに変身させてくれる贅沢なひとときです。

大自然を満喫できるワイコロアビーチに是非いらしてみてくださいね!

いつ見ても素敵なサンセット

いつ見ても素敵なサンセット

アン

筆者プロフィール

藤原小百合アン
藤原小百合アン
アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2010年スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)にてキルト展を開催。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。2012年7月、電子本「キルトストーリー」を発売。2012年9月、スパリゾートハワイアンズへ、フラガール・フレンドシップキルトを寄贈。2013年11月より、イオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを開始。2021年7月には誠文堂新光社より「ハワイアンキルト パターンとステッチの魅力」の増補改訂版を発売。ハワイ、日本での展示会やレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。ハワイ在住34年目。

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