ビーチへ行こう！＜ハワイ島＞

今年も暑い夏がやってきました。毎年「今年の夏は、特別に暑い」と言っているような気がしますが、暑い！とにかく暑い！！こんな時は、ハワイに行きたい！ハワイの海で泳ぎたい！！と、いうわけで、今月のハワイ日和は、４回目の「ビーチへ行こう！」です。以前に、カウアイ島のビーチとマウイ島のビーチをご紹介しましたが、今回はハワイ島のビーチをご紹介します。

MANINIOWALI BEACH (KUA BAY)

ハワイ島で人気のビーチがあるのは、主に島の西側です。マニニオワリ・ビーチもハワイ島の西にある、そして大人気のビーチです。マニニオワリ・ビーチはクア・ベイとも呼ばれていて、この通称の方が一般的なので、ここではクア・ベイという名前を使います。さて、クア・ベイがあるのはカイルア・コナとワイコロアの、ちょうど中間くらいの場所です。クア・ベイは、ハワイ島の西を縦断するハイウェイ、１９号線から少し離れた場所にあるのですが、ハイウェイ上に看板などの目印がないので、マイルマーカー（道路の起点からの距離を示す標識）か、ビーチ近くにあるプウ・クイリという噴石丘を目印にするといいでしょう。クア・ベイへの曲がり角は、マイルマーカー「８８」と「８９」の間。噴石丘のプウ・クイリは、ハイウェイの海側にフタコブラクダのコブの様に２つ並んで見えます。

ひと昔前までは、クア・ベイは穴場のビーチだったのですが、近年は大人気のビーチになっています。駐車場がそれほど広くないので、クア・ベイへ行く時は早起きをしたほうがいいですね。ビーチにはトイレやシャワーはありますが、周辺にスーパーやコンビニのようなお店はない（フード・トラックは出店）ので、飲み物や食べ物を持っていきましょう。そして、もう一つないものが「日陰」です。クア・ベイは日陰が極めて少ないビーチなので、日除け対策も必要かも。また、ビーチもあまり広くないので、混み合っている感じがするのも否めません。それでもこんなに人気なのは、クア・ベイは飛び切り青い海があるからです。沖に向かうほど深い青に変わるアクアブルーの海は、真っ白なビーチの砂と絶妙なコントラストを作っています。誰もが「美しい」と思う、ビーチです。海が穏やかな夏季はシュノーケル、波が大きくなる冬季には、ボディーボーダーに人気のビーチでもあります。あまり知られていないようですが、ビーチの入り口にある噴石丘、プウ・クイリにはハイキング・ルートがあり、頂上からの眺めはなかなかの絶景です。

KAHALUU BEACH

ハワイ島のカイルア・コナの南、 アリイ・ドライブ沿いにあるカハルウ・ビーチは、シュノーケルに人気のビーチです。トイレやシャワー、テーブルが並ぶ、屋根付きで広めのピクニック・エリアも完備。シュノーケル・ギアのレンタル・ショップやフード・トラックもビーチに来ます。波が穏やかで、浅い場所でもたくさんの魚を見る事ができるので、あまりシュノーケルが得意でなくても、楽しめるビーチでしょう。そして、カハルウ・ビーチは、ウミガメを見る事ができるビーチとしても有名です。私もカハルウ・ビーチで、何度もウミガメを見た事があります。ビーチにある岩だと思ったら、日光浴中のウミガメだったり、シュノーケルをしている時、すぐ隣で泳いでいる人をふと見たらそれはウミガメで、慌てて距離を取ったこともありました。ウミガメに近寄ることは、ウミガメにも良くないのですが、法律に触れることもあるそうなので、気をつけないといけません。カハルウ・ビーチは、カイルア・コナやケアウホウ地区からのアクセスも良く、広めの駐車場もすぐそばにありますが、大人気のビーチなので、すぐに駐車場が満車になってしまいます。このビーチへも、早めに行ったほうがいいですね。

ところでカハルウ・ビーチは、なぜ波が穏やかなのでしょう。それは、ビーチの沖に石垣の防波堤があることも、理由の一つに違いありません。この防波堤はパオカメネフネ（メネフネ防波堤）と呼ばれる、古代ハワイの遺跡です。カハルウ・ビーチを含むハワイ島の西海岸は、古代ハワイの遺跡がたくさん残っています。メネフネが一夜で作ったとも言われる、この防波堤もその一つです。メネフネたちは、夜中、人間が見ていない間しか、作業をしません。ところが、まだ夜なのに、ハワイの首長がオンドリの鳴きマネをしたため「朝が来た！」とメネフネたちは逃げてしまい、メネフネ防波堤は完成しなかったそうです。なぜ首長がオンドリのマネをしたかと言うと、カハルウ・ビーチは首長のお気に入りのサーフ・スポットだったので、防波堤を完成させたくなかったのだそう。おかげで、カハルウ・ビーチの北側のエリアは、今でもサーファーに人気の場所になっています。

ハワイ島には、まだまだオススメのビーチがあります。シュノーケルを楽しむだけではなく、ハワイ島の西海岸のビーチは、サンセットを楽しむのにもぴったりの場所です。ああ、ハワイの夕日を見ながら、ビーチを散策したいなあ。