旅行の目的や行く先を選ぶ理由は、人それぞれと存じます。では、私は?というわけで「MEは何しにハワイへ?」と、それにまつわる個人的な思い出をお話しします。最終回ですので、いつもより更に更にゆるい内容で、ご容赦くださいませ。
「ハイキングをしたい!」
ハワイで初めて歩いたトレイルは、カララウ・トレイルです。

カララウ・トレイルから見たケエ・ビーチ
カララウ・トレイルはとても人気があるトレイルですが、結構キツイ。道がぬかるんで滑りやすくなっていることも多く、途中で転んでしまった人をよく見かけました。泥だらけで泣いている彼女と、彼女の荷物を全部持ってなすすべもなく立っている彼・・。通りかかったらしいハイカーの女性が彼女をなぐさめていましたが、今でも大丈夫だったかな、と思い出します。
そして今でも思い出すのは、トレイルの途中ですれ違ったハリウッド女優(本物か当人に確かめる勇気はなかった・・)の彼女!!思わず二度見してしまった私に笑顔で「ハイ!」と声をかけてくれましたが、パニックになった私は返事ができたか覚えていないのでした。

こちらはアワアワプヒ・トレイルから見た絶景
「バード・ウォッチをしたい!」
日本でもバード・ウォッチを楽しんでいますが、そもそも探鳥を楽しむようになったのはハワイです。
初めはカーディナルとアパパネの区別もつかなかった私も、今や鳴き声で判別できる鳥もだいぶ増えました、えへん。探鳥していると同好の士と話をする機会も多く、旅の良い思い出になっています。

こっちを見ているアカアシカツオドリ
雨のサドル・ロードでイイヴィが来るポイントを教えてくれたバーダー、カウアイ島のキラウエア灯台でたくさん話をしてくれたボランティアさん、マウイ島のワイカモイ自然保護区のツアーで一緒になった各国から来たバーダーのみなさん、そしてパンクした私たちのレンタカーのタイヤ交換を助けてくれたのもバーダーでした。ジム、あの時は本当にありがとう。

ネネの親子
「植物を探したい!」
ハワイの文化にも重要な関わりがある、ハワイの植物に興味を持ってから、植物を観察するようになりました。
日本でも、近所を散歩した時に見かける野草の名前をたくさん覚えることができたのも、ハワイでの植物探しで修行(?)を積んだからかも。初めは植物の名前を覚えるために写真を撮っていましたが、植物の写真を撮ることにもはまってしまいました。デジタル一眼レフカメラを買ってしまったのも、レンズがどんどん増えてしまったのも、ハワイがきっかけかも、ああ。

オヒア・レフアの新芽、リコ・レフア
「絶景がみたい!」
カメラを買うと、絶景と言われる場所で写真を撮りたくなるのが、人情というものです。というわけで、写真を撮るためだけではありませんが、普通行かないような時間にも、絶景ポイントへ行きました(あまり推奨できません)。

夕暮れの ポリハレ・ビーチ
サウス・ポイントに夕陽を見に行ったり(結局曇り)、カララウ展望台へ夕日を見に行ったり(日が沈む方向が微妙に・・)、日の出のハナレイ湾を見に行ったり(これも方向が微妙)、日が昇る前のボルケーノへ行ったり(足元も見えない暗さで、かなりコワイ)、夕陽を見にハエナへ行ってみたり(ウエディング・フォトを撮る人など、割合人も多め)、オニズカ・ビジター・センターで星空を見たり(これも人が多め。でも帰りは真っ暗な道で霧も出てコワイ)しました。

夕方、オニズカ・ビジター・センター付近で

ハレアカラ山頂から見る日没
いろいろな絶景がありますが、ハワイで絶景と言ったら、夜に見るボルケーノのドロドロ溶岩は外せません。
「溶岩が見たい!」
ハワイ島へ行ってドロドロ溶岩を見る事ができるかは、運次第でしょう。頻繁にハワイ島へ行ったため、何度かドロドロ溶岩や、噴火するハレマウマウを見る機会に恵まれましたが、初めて見たドロドロ溶岩が一番インパクトがありました。

噴火中のボルケーノ、ハレマウマウ
初めてドロドロ溶岩を見たのは2002年のことです。
この時は駐車して、徒歩10分くらいで大地を流れる溶岩を見る事ができました。当時はかなり規制が甘く、溶岩に近づき放題。どこまで近づくかは自己判断。日中はレンジャーさんが注意していたようですが、夜には赤く輝く溶岩を突っつくための棒を持った人をたくさん見かけました(絶対に溶岩を突っついたらダメです)。実際に溶岩に近づくと、熱い!そして煙とガスで目が痛い!喉が痛い!でもすぐ足元で溶岩が、うにゃー、とゆっくり広がってきます、おおおっ!!
オーバーツーリズム前の、ゆるい雰囲気の時代でした。

カラパナ付近へ流れ出る溶岩
「イベントに行きたい!」
旅行の予定が決まると、滞在中に参加できるイベントがないか、チェックすることにしています。
お祭り、音楽、フラ、ワークショップ、ファーマーズ・マーケット、パン作りにも参加しました。
さて、宿のオーナーで仲良しのLさんが、日系2世のNさんを紹介してくれました。Nさんは英語と山口弁のバイリンガルです。そのNさんが檀家になっているお寺のお餅つきに、何度も参加させて頂きました。お餅つきはハワイのお寺の大事なイベントの一つです。そこで日系人のみなさんとお話しをするのは、とても楽しいひと時でした。お寺のご住職や、そのご家族にもすっかりお世話になりました。ご住職を介して仲良くなった日系3世さんのYさんとは、今や家族ぐるみの仲です。Yさんが来日した時は、いっしょに大相撲という大イベントを見に行きました。
こうしてどんどん友人が増えたのは、とても幸運な出来事だったと思います。
ハワイに行く理由の一つに、ハワイで知り合った友人に会う事もあります。
ハワイに住んでいる人、ハワイに遊びに来た人、ハワイ好きな日本人の友達もたくさんできました。多くの趣味も持つ事ができたのも、ハワイがきっかけです。
そして19年以上もアロハカワラ版に寄稿させて頂く事もできました。
お声がけ下さった近藤先生をはじめ執筆者のみなさん、歴代担当者のみなさんやパシフィックリゾート社のみなさん、何よりも「ハワイ日和」を読んで下さったみなさん、本当にありがとうございました。
筆者プロフィール

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ハワイは20年来、ネイバーアイランドへのリピーター。バードウオッチと植物観察が好きで、ハワイでもトレッキングをしながら探鳥を楽しんでいる。ローカル・レストランと古い建物の探求、地元のイベントに参加することも好き。
ALOHA NOPU:http://www.alohanopu.sakura.ne.jp/
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