(この記事はアロハカワラ版に2005年4月7日に掲載したものを再掲載しています)

ハワイ生活を始めて二ヶ月が経過しました。『観光』でハワイに来ていた時とは違い『住む』という意識をもって毎日がんばっています。日本での我が家は主人とともに私もOL生活をしていましたので、もちろん家事は夫婦で分担していました。我が家では食器洗いと片付け、洗濯やアイロンが私で、料理は主人の担当でした。掃除は週末に「せーの!」の掛け声とともに二人で同時にバスルームと部屋を分担していました。もうおわかりですよね? そうです、実は私は料理の経験が浅いのです。

今回、アロハカワラ版編集部の方から『せっかくなのでハワイのローカルフードを紹介してください』と言われ、何ができるか悩みました。ハワイでは晴れて『長年の夢』であった専業主婦になることができたので、今まで主人が担当していた料理に挑戦して、コンドミニアムを利用する読者の方々が簡単に調理できるようなハワイの美味しいローカルな料理を皆様に紹介できたらと思っています。

今回の材料

さて、記念すべき第一回のメニューを何にするか?こちらに来て知り合ったローカルの方々に伺って『ポーチュギーズ・ビーン・スープ』をご紹介することにしました。この料理はハワイの家庭料理でハワイにしかないソーセージを使ったスープです。元々はフィリピン系の人たちが食するソーセージとポルトガル系の人たちが食する豆のスープが合体したトマトベースのスパイシーなスープです。ハワイは色々な人種が混合した社会なのでそのような料理が多いと思います。

ポーチュギーズ・ビーン・スープの具材は骨付きポーク・ハムを長く煮込み、セロリ、キャベツ、にんじん、ビーン、ソーセージ、ポテト、トマト、タマネギ、赤インゲンなどを中心に、各家庭やお店でアレンジするようですが、今回は次の様に作ってみました。

【材料】

ハムホック1個、ポーチュギーズソーセージ10oz1個、じゃがいも4個、にんじん1個、たまねぎ1個、キドニービーンズ2缶、セロリ4個、キャベツ1/2個、ニンニク1片、トマトシチュー1缶

まず、最初の壁は食材探しでした。『ハムホック』とは何? レシピに『1 lean ham hock』と書いてあったのですが、直訳すると『豚の栄養のない脛肉』つまり豚足。Safewayに行ったのですがお肉売り場に「Pork Hok」を見つけたのですが、豚足を燻製にしたもので、日本の肉屋さんではぜったいに見られない姿なのです・・・想像してください(T_T;)

やっと手に入れたハムホック

次に行ったFoodLandで今回使うハムホックをやっと見つけることができました。見た目は骨付きベーコンの塊です。ベーコンを作る時にできる粗悪品か商品化できないパーツらしくかなりお安い値段でした。今回ローカルフードは現地のスーパーで仕入れると言うことを学びました。

Safewayは米国のメインランドのスーパーでハワイのローカルなスーパーはFoodLandやStarMarketだそうです。みなさんも覚えておくと良いと思います。ポーチュギーズビーンソーセージはソーセージコーナーで簡単に見つけることができました。ハワイのホットドックではこのソーセージがスタンダードのようです。キドニービーンズの缶づめとトマトシチューの缶詰もすぐに見つけることができます。あとはいつも家庭で使っている野菜でOKです。

キドニービーンズ

 

【作り方】

(1)ハムホックを鍋半分くらいのお湯で20分茹でます。骨から崩れ落ちるかやわらかくなるまでぐつぐつ煮ます。ラーメン屋さんでスープがぐつぐつと煮立っている感じをイメージしてください。でないとお肉が骨から取れないみたいです...

そろそろ肉は柔らかくなってきたかな

(2)ダシを作っている間に野菜を一口サイズに切ます。

(3)鍋から美味しそうな香りが漂い始め肉が柔らかくなっていたら、じゃがいも、たまねぎ、にんじん、ソーセージを(1)に入れます

(4)20分ほど経過したらキドニービーンズ、トマトシチュー、セロリ、キャベツを入れてさらに20分ほど煮ます。

おいしそうに煮えてきました

(5)丁寧に灰汁をとってから塩、コショウ、レッドペッパーで好みの味に調整してください。

今回出来上がりが少し水っぽかったので最後にパスタをちぎっていれてみたら鍋の中にスターチが混じってちょうど良いとろみ加減になりました。

時間はかかりますがお鍋は一つだけで、スープを作っている間に野菜を刻めて効率的にできます。家庭によって野菜が多かったり肉の方が多かったり好みもそれぞれあるようです。ハワイのファミレスのジッピーズZippyzには必ずあるメニューですので一度お試しください。

完成しました!

今回のレシピは、ハワイの一般家庭向けのレシピになるので、ハワイ滞在中にコンドミニアムで試す時は半分の量で十分かと思います。今回は友人のミホちゃんが台所を提供してくれたので二家族で分け合いました。お酒を嗜好される方は赤ワインと一緒にいただくと美味しいと思います。

筆者プロフィール

Michiyo

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