明けましておめでとうございます。
ハワイのお正月は物足りないな~と、毎年のように繰り返し思います。除夜の鐘とか、おせち料理とかお雑煮とか、そういうものがある日本のお正月が恋しいな~と思う反面、「なんにもしなくて良いラクチンさ」のあるハワイのお正月。ちょっと厳粛さに欠ける気分で迎える新年です。笑
それでも新しい年にあたって、さて今年は“これに手をつけてみたいな”という、目標というか、課題みたいなものを頭に浮かべてみます。その中で、これもまた毎年のように思うのが「フラのノートの整理」です。私の場合は、フラを習う上で(とくに日本人でフラをやっている人には当たり前のようになっている習慣だと思われますが)、習った振り付けや、クムから聞くその曲の背景にある物語り、行間に込められている作者の想い … そういったものをノートに書き留めていきます。レッスンの現場ではほぼ殴り書き状態でノートを取り、その後「清書」をして、出来ればその曲がかかれた年代のことやその曲に登場する人物について調べた資料をノートと一緒にファイルしていきます。ノートを清書するところまではなんとか出来るのですが、そのあとの年代や人物について調べたものをファイルする … という作業までがなかなか出来ずにいるのが日常です。
歴史的背景や、その人物の歩いた人生などを調べていくと、その曲自身への理解がぐんと増すということもあり、また振り付けに込められた意味を理解することによって、その曲への親近感が湧くように思います。
そうやってさまざまな曲を習っているのですが、フラで踊る曲の中には、昔のハワイ王室の人々を讃えた歌も多くあります。
初代カラカウア王からカラカウア5世、ルナリロ、カラカウア、リリウオカラニ…。
そして、王位についた人の中で、私がもっとも興味があるのは、リリウオカラニ女王。「アロハ・オエ(Aloha Oe)」の作詞作曲者として知られる、ハワイ王朝最後、そして唯一の女性の王です。リリウオカラニが女王としてハワイを率いていたのは、1891年から1984年の3年間。最後はアメリカ政府によってイオラニ宮殿に幽閉され、ハワイ王朝は最期を迎えました。1895年のことです。
ハワイには変革の嵐が吹き荒れ、激震に揺れていた時代です。リリウオカラニ女王は、ハワイがハワイのままであるために戦った人であり、一方でハワイの民の健康的な生活を守るために、さまざまな医療制度を作った人でもあります。
1891年から1895年と言えば、日本は明治20年代前半。明治維新があり、日本もまた変革の嵐が吹き荒れていた時代です。ハワイの歴史や歴史上の人物を調べる時に、最近は「同じ時代、日本はどういう時代であったのだろう」と比較することに今は興味があります。そういう作業をしていく中で、なんとな~くではあるけれど、どうしてハワイが日本にとって身近な国なのか、日本で“フラ”というものがこんなに人気があるのはどうしてなのだろう … そういうことへのヒントが(もちろん自分なりの解釈ですが)おぼろげに見えてくるように思えるのがさらに興味深いな~と思えます。
「フラのノート」というのは、その人がなぜフラをやっているか、どうフラと取り組んでいるかというのが集約されて見えるものだな~といつも思います。ノートを見れば、その人の興味のあるポイントが見えるし、振り付けを憶える時に“大事に”あるいは“優先順位を置いている”ポイントが見えます。そしてそれらのポイントが、各自が“なぜフラをやっているのか、どうしてフラが必要なのか”ということを如実に現しているなと思います。また、各自の「フラのノート」がそれぞれほんとうに違うことがさらに興味深いなと思います。みんな、それぞれの想いを持って、それぞれ違う角度からフラというものを自分の暮らしの中に取り入れているのだな~ということを思います。
さて、ハワイの時代背景と日本の時代背景の比較、そこから見えてくる“なぜ日本でフラがここまで人気があるのか”ということに関して、ここで自分なりの解釈を書くにはかなり勇気が要るので、そしてそこまでの勉強も出来ていないと思うので控えますが(苦笑)、ともかくそういう作業をするのが私は好きで、ノートにまとめていく、記録していくという作業がどういう分野においても大好きです。可能なら、日常のすべての作業を中止して、それだけに取り組んでみたい … くらいに大好きです。苦笑
今年もいくつかの完成させたいプロジェクトが自分の頭の中のリストにあります。そのほとんどが記録する作業です。
みなさんにとっては、どういうことが「大好きな作業」でしょうか?
いつもいつも“これ、やりたい!”と思うことが頭の中をぐるぐる廻っているような性分である私は、そういう自分自身をシアワセ者だな~と思い(自己満足?)、同時にこれだから毎日が忙しくなるんだろうな~、面倒な性格だな~とも思っています。苦笑
なんだか脈略のない年頭のご挨拶になりましたが、年末にこのページでも書いた、
はりきっていきましょー!
これを自分への合い言葉にして、楽しい一年を過ごしたいなと思っています。
みなさんにとって、心温まることの多い一年となりますように … 。
今年もどうぞよろしくお願いします。
筆者プロフィール
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