アロハ!

パンデミックに入って、まもなく2年になりますね。

2019年、パンデミックに入った年には、まだまだ「あと数ヶ月したら日本に行けるかな」という感覚を持っていました。

その感覚を繰り返して2019年が過ぎて、「あれ、これはしばらくは行けなさそう」と覚悟をしていきました。

2020年になってからは、"With コロナ"の時代(=旅のない生活)を、これまでと変わらずに目一杯楽しむ、
ということにエネルギーを集中して、いろいろな新しいことにチャレンジな日々です。

なので例年にも増して、今年は秒速で時間が過ぎていっています。

カウアイ島は雨季。雨が降ったあとに架かるダブルレインボーがたくさん見られる季節でもあります

カウアイ島は雨季。雨が降ったあとに架かるダブルレインボーがたくさん見られる季節でもあります

新しいことへのチャレンジのひとつは「アロハの精神性のお話」のシェアをしていこうと決めたことです。
これまでフラ・カヒコ(古典フラ)の学びを通して、"ALOHA/アロハ"の精神性について学んできました。

クム・フラ(フラの師)のそばにピッタリとつかせてもらって、
ヨーロッパ各地、アメリカ各地、日本、ハワイ各諸島へと旅をしてきました。

その時間たちが「特別なんだ!」と気づいたのは、実はわりと最近のことです。

自分にとってそうやってクム・フラとずっと一緒に時間を過ごすことは、いつの間にか「あたりまえ」になっていて、
いつも感謝の気持ちは持っていても、「特別な時間」という位置づけはして来なかった気がします。

ある時、島の友人にこう聞かれました。
「フラを学ぶ中で、特別な経験と体験しているよね」と彼女。
「特別な体験?特にしていないよ」と私。
「じゃぁ、一緒にこの島や各地でフラを学んでいるメンバー全員が、あなたが経験しているのと同じことを経験しているの?」と言われて、「あ ... !」と気づきました。

たしかに、ほかの誰一人として、同じような時間を過ごしてきたメンバーはいない ... 。

我が家の裏山はスリーピングジャイアント(ノウノウ山)。 ここへのトレイルが朝のウォーキングコースです

我が家の裏山はスリーピングジャイアント(ノウノウ山)。ここへのトレイルが朝のウォーキングコースです

私が知っている限りのこの20年間で、
たくさんの儀式にクムと二人で出かけ、
フラの奉納をしたり、アロハの精神性のシェアをする場面に立ち合ったり、
たくさんの同じフラの家系のクム・フラたちに出会い、彼女彼らの口から、フラについて、アロハについて、直に聞いてきました。
また世界のファーストネーション(先住民)のリーダーたちとの時間をいくつも過ごさせてもらいました。

例を挙げていくとキリがないくらいの「特別な時間」のてんこ盛りです。
気づくのに、20年間弱が経過したのは、驚きの鈍感さですが、そういう鈍感ぶりも自分の一部だということで、反省はしないで、
「それでOK!」ということにして。
そういえば日本にいる同じフラの家系のクム・フラが
「あなたは、アンティ・プナのそばにそうやって居ていられることの意味に気づいていないわねぇ」と
何度も言っていたことが思い起こされます。

この特別な時間の中で学んだことをシェアしていきたいと思って、出した答えが、「アロハの精神のシェア」です。
これはクム・フラから「あなたは、あなたが学んできたことをどうやって外に向けてシェアしていくのか」ということを、
これまで何度も何度も聞かれてきたことへの答えでもあります。

日本でフラのスクールを立ち上げるとかはどうかということを聞いてもらったりもしました。(いえ、大丈夫です。と答えました。笑)

そういうことに対して、私はいつもこういう風に思ってきました。
「フラを教えたり、学びのシェアをしたりすることに対して、私にはまだまだ十分な知識がない」と。
でも、ようやく気づいたのです。私が経験してきた時間とまったく同じ経験をしてきた人がいない、ということに。

柔らかな色を放つ、島の夕陽。世の中がひっくり返っていても島の自然はどっしりと同じ時間を刻み続けているということ

柔らかな色を放つ、島の夕陽。世の中がひっくり返っていても島の自然はどっしりと同じ時間を刻み続けているということ

もちろん一緒に歩いてきたフラの仲間 ... フラシスターとフラブラザーたちはいます。
彼女、彼らは一緒に学んできたことを次世代へと一緒に渡していく大切な人たちです。
その仲間たちも含めて、私にはシェアできるものがある。
それから「アロハ」を知ることは、いまこの混乱と変化の時代を生きるたくさんの人にとって、
★何かの支えやヒントになる★
ということを思い、それを信じています。多くのことは、クムの背中を見て学びました。
それからとても大切なことはフラのクラスの時間の外、旅の中での移動の時間や、
町のカフェでのティータイム、クム・フラの家や我が家でのマンツー・マンでのレッスンの中で学んで来たように思います。

これからの「カウアイ日記」は、そんなことにも触れていきたいなと思っています。

今日の最後は、ハワイ王国最後の女王リリウオカラニの残したこの言葉で。

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「ALOHA(アロハ)とは、語られないことを学びとり、目に見えない目を持ち、そして不可知の存在を知ること」

Aloha is to learn what is not said, to see what cannot be seen and to know the unknowable.

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どうぞ今日も良い1日を!

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たくさんの差別や偏見が少しでも減りますように。
動物や植物、自然、いろいろないのちが守られていきますように。
ニンゲン以外のいのちやシアワセも考える社会にシフトしますように。

どうぞみなさんも窮屈さに心身をゆだねることなく、笑って日々を過ごされていますように。
このページで言葉を通じてみなさんと繋がれる時間が少しでも長く続きますように。

カウアイより、心からのアロハを込めて。

※墨アートなるものを描いてメッセージとともにインスタグラムに投稿しています。

https://www.instagram.com/minori_kauai/

アカウント名 minori_kauai
インスタをされている方、よかったらのぞいて見ていただけたら嬉しいです。
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筆者プロフィール

ミノリ エヴァンス
カウアイ島に通いつめ、ついに永住してしまったハワイ大好き娘。日本ではアウトドア活動をばりばりやっていただけあって、カウアイ島のおもしろスポットについてはしっかりとチェックしている。連載に乞うご期待!