アロハ!

4月初旬に閉鎖状態を解いて、国際線フライトの乗り入れがOKになって以来、日々ツーリストの数が増しているカウアイ島です。車の渋滞も戻って来て、町に出かける時間帯を考慮する日々が戻って来ました。

パンデミックに入った昨年以降、多くのカフェやストアが姿を消しました。
生き残ったところの多くはまずはローカルを大切にしてきたところです。

またはローカルとツーリストの間に線引きをせずに、お店に来てくださるカスタマーを、日々、大切にして来たところだと思います。
例外的に他の理由で姿を消してしまったカフェなど、残念すぎる例もありますが …

カウアイの夕陽&夕焼けいろいろ〜 こんな景色見ながらのココナッツワイヤレス、 なかなか気持ちの良いものです

カウアイの夕陽&夕焼けいろいろ~
こんな景色見ながらのココナッツワイヤレス、なかなか気持ちの良いものです

今もまだコロナの影響は続いていて、経済的な状況が変わってしまった方や、不安にかられて気分が落ち込んでいる方、世の中のたくさんのところで、痛みを抱えて暮らしている人がたくさんいらっしゃるのだと思います。
ストレスが溜まっている人もたくさんたくさんいらっしゃることだと思います。

気持ちの筋力を試されている日々になっていますね。
そんな中で悲しみや痛みにとどまってしまう人もいるし、あいかわらずに笑って過ごしている人もいます。

「人生では求めたものだけが与えられる」という言葉に最近出会いました。
笑顔を求めた人には笑顔の絶えない人生が与えられると言うことです。
ずっとニコニコ笑っている人が、ニコニコ笑っているのは、ただ恵まれた環境で過ごしているからではないのだと思うのです。
どんな状況でも笑っていよう”決めている”人がいつもニコニコと笑っているのだろうなと思います。
そして何が、笑顔でいる人たちのアイデンティティになっているかと言うと、それは感謝の気持ちなのだろうと思います。

自分の暮らしに不足しているなと思うものを数えて心を痛めているより、これもある、あれもあると感謝することで免疫力はグッとアップするし、呼吸は深くなる。感謝する方法がわからない、感謝するものがないという人がいたら、ぜひ確認してみてください。

いま住んでいる家に屋根はありますか? 屋根を支える壁はありますか?
もしこの書き綴りを読んでいただいているとしたら、パソコンかスマホをお持ちなのではないでしょうか。
ちょっと極端な例ですが、でも実際には上に書いたこれらがない人もたくさんいます。
そして、私たちのもれなく全員が「感謝」する能力を授かっていると言うこと、
一人一人が、その能力を使ったら、自分の暮らしの範囲が明度を増すということ。コストゼロで、できることです★

夕焼けも日々放つエネルギーが違って、 何も話さず静かに眺めているだけの夕焼け、そんな日もあります

夕焼けも日々放つエネルギーが違って、何も話さず静かに眺めているだけの夕焼け、そんな日もあります

恐れと感謝は同じ空間に住むことはできないそうです。
それから、1日5分、意味もなく、理由もなく、ただただバカみたいに大笑いする。
これだけでも感情の筋トレになるそうです。

さて、島にツーリストが戻って来たことで、しばらく続いていたゆったりリズムが変わり、
暮らしのいろいろな場面で怒っている人を見かけるようになりました。
「あそこのカフェでツーリストがめっちゃ怒鳴りまくってたらしいよ」
「なんで?」
「オーダーしたものが出てくるのが遅い!ってプンプンだった」ギャハハハ~
「Welcome to Kauai !(カウアイ島へようこそ!)だねぇ。気の毒に。」ギャハハハ~
「あっちのカフェでは、ベイビーチキンがテーブルに乗ってきたってキレてたらしいよ」ギャハハハ~
「今朝行ったカフェでは、(島で)アボカドが切れているので今日はアボカドトーストはないって言ったら、
いますぐ買ってこいよって言われたってオーナーが言ってた」ギャハハハ~

これらは間違ってもツーリストの人を笑っているのではないのです。
カウアイ島ってホントにそういうところだよね~と言う笑いです。
なんでも笑い飛ばしてしまうような文化(!?)もあります。
そしてそこにはこの島への愛情があります。
ホームレスの人が「平和を願う」歌を、町中で歌っているようなところです。

いまカウアイ島の不動産市場はクレイジー(気狂い沙汰)状態です。
世界の富裕層がオンラインで数十億円の家を「ポチッと」買い。
「アマゾンで本を」ポチッとするような感覚でしょうか。
それでもコロナの状況などが落ち着いたら、その人たちのほとんどがこの島を出ていくだろうと島の人は言っています。

こんな退屈なところには住めないからです。
大自然の中の暮らしというのは、実は刺激に満ち満ちています。
自分の内側にクリエイティブな能力があれば、自然ほど刺激的な世界はないとも言えます。
夕陽ひとつをとっても、1日として同じ夕陽を見ることはないのです。365日、違う景色。
自然と繋がる感覚というのはほんとうにスリルのある体験だなと思います。
私自身も、まったく旅のない生活の中で改めて、自然からもらっているクリエイティブ性というものに感謝しました。

我が家からの夕焼け。青とピンクの日

我が家からの夕焼け。青とピンクの日

ー自然界に直線は存在しない。直線は人間に属する。曲線は神に属するー
大好きなスペインの建築家アントニオ・ガウディの言葉です。
自然界にある、あらゆる曲線を建築物に取り込んだ人。そのクリエイティブ性は圧巻です。

そんな崇高な自然が広がる島の暮らしですが「誰がどこの土地をいくらで買ったらしい」とか、カフェでの出来事まで、
小さな島ではいろいろなことが聞こえてくるのが、日常の会話です。笑

「それどこで聞いた話?」と聞くと、答えはだいたい「ココナッツ・ワイアレス~」です。
ご存知の方も多いかもしれませんが、「ココナッツ・ワイアレス」は
昔からハワイで使われている呼び名で、風の噂的な意味です。
時には「口コミ」みたいな意味を持つようです。
糸電話というのがありましたが、紙コップをココナッツのカップにして、糸がない、ワイアレス状態にしたものというイメージだそうです。

我が家からの夕焼け。火事!?のような燃えるようなオレンジの日

我が家からの夕焼け。火事!?のような燃えるようなオレンジの日

でもちょっとかわいい呼び名だと思ませんか、「ココナッツ・ワイアレス」。
まだしばらくは続きそうな先が見えにくいこの状況。
せっかくなので、思いきり島の暮らしを満喫したいと思います。
そして友人たちと「ココナッツ・ワイアレス」。不思議と人の噂話が出てこないのが幸いです。

※ZOOM/AMAZON(本代がハンパないことになっています!)/ iPhone … 文明の機器にも感謝です!

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筆者プロフィール

ミノリ エヴァンス
カウアイ島に通いつめ、ついに永住してしまったハワイ大好き娘。日本ではアウトドア活動をばりばりやっていただけあって、カウアイ島のおもしろスポットについてはしっかりとチェックしている。連載に乞うご期待!