日本の暑い夏をハワイアンキルトで

今年も5月から日本でのハワイアンキルト啓蒙活動に行って来ました。その時のご報告をさせていただきます!

東京イベントでのハワイアンキルトの展示

5月は初めて福岡でのワークショップをやらせていただきました。どのくらいの方がハワイアンキルトに興味を持っていただけるのかが課題でしたが、毎日毎日通ってくださる方がいらっしゃるほど、ハワイアンキルトに興味のある方が多く嬉しい限りでした。ハワイアンキルトは心を込めてひと針ひと針作るものです。この作業を楽しんでくださる方々が増えていくというのは、私のもっとも目指すところです。そして本物の伝統的なハワイアンキルトをもっともっと一人でも多くの方にお伝えするのも重要なミッションです。ハワイアンキルトはハワイの伝統的工芸です。これからもずっと日本の皆様にお伝えしていきたいと思っています。

博多でのハワイアンキルトの展示

驚いたのは、一度はハワイアンキルトのキットを手にした方が多くいらっしゃることです。そして完成される前にクローゼットの奥にという人が多いということです。(笑)。初めてのキットは、お土産屋さんなどで買われた人も多いと思いますが、気をつけて買っていただかないと、ポリコットンの生地が使われ作りにくいものがあります。アップリケはニードルターンという手法を使い、針(ニードル)で折りながら奥たてまつりというステッチをしていきます。この作業がポリコットンだととても難しくなるからです。もともとアップリケの生地を折り込むことが大変なので是非コットン100%の生地を使っていただきたいです。

イベントでは100%コットンの生地を使ったオリジナルキットも持って行きましたから、多くの方に体験レッスンなどもしていただけました。

本などを読んで独学していた方々に、少しでも簡単にアップリケをしていただければと思い、ワークショップをしています。ちょっとしたコツでアップリケが楽になります。1日目はアップリケの宿題をさて、2日目に臨んでくださる方もいらっしゃいました。

博多でのワークショップの様子

博多でのワークショップの様子

そして次の難関はキルティングです。フープという枠をはめ、シンブルという指ぬきを利き手の中指にしてからアップリケしたトップとキルト芯(綿)、裏地の3枚をぐしぐし縫います。その方法がなかなか難しく、やはりレッスンをお勧めします。

この方法を習っていただけたら、夢のような世界が広がります。皆さん、最初は必ず「無理」とか「難しすぎてできない」とかおっしゃいますが、集中して数時間やっていると本当に出来ます。人生でこのキルティングのような手の動きをされた方がないと思いますので、本当に大変な作業ですが、必ず誰でもできるようになりますので、最後までキルティングをしていただけるよう指導します。

このアップリケとキルティングという作業で小物から大きなベッドカバーまで作ることができるハワイアンキルトは、単純そうに思えますが、手間がかかる工芸品になります。

完成したベッドカバーを見ていただき、作る過程を説明させていただくもの、とても楽しい作業です。ただ作品を見るのと、作り方の説明を聞きながら見るのとではキルトを見ていただく目が変わります。一人でも多くの方にこの説明ができるのも嬉しいものです。皆さん熱心に聞いてくださるのもとても嬉しいです。

東京でもハワイアンフェアに参加させていただきました。綺麗に飾っていただけて素敵でした。少しでも多くの方の目に留まっていたら幸いです。

東京イベントでのハワイアンキルトの展示

東京イベントでのワークショップの様子

そして半年ぶりの広島レッスン、神戸レッスンと開催させていただきまして、大阪でのハワイアンフェアに参加させていただきました。毎年このイベントに来られるお客様が多くなるように思います。ハワイは永遠に人気なのでしょうね。その一端に参加させていただけて嬉しいですね。毎回色々なお店の方と仲良くさせていただきますが、今年も楽しい隣人の方に恵まれ楽しい1週間になりました。違う方向からハワイという場所を見ることができることも発見です。

ハワイアンキルトをやっていると、デザインである植物の話なども詳しくなります。またキルトからハワイの歴史にも繋がりますので、語り出すと話が長くこともよくあります。毎年夏にはたくさんの方とお会いできるので、このような活動は是非続けさせていただきたいものです。

広島レッスン

神戸レッスン

神戸レッスン

大阪イベントでののキルト展示

大阪イベントでのワークショップ

今年もまだまだ暑い夏は続きます。ハワイも毎年暑くなっていると思います。その中で大きなキルトを続けるのは大変ですが、毎日30分を目標に皆さんも一緒に頑張りましょう。作品を完成させるのは、毎日コツコツ作業が一番大切です。何もやらなくても1日は過ぎてしまいます。キルティングを30分だけやっても1日は過ぎていきます。だったら30分のキルティングタイムは持てるはずです。頑張ってやっていきましょう!

By アン

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筆者プロフィール

藤原小百合アン
藤原小百合アン
アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2010年スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)にてキルト展を開催。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。2012年7月、電子本「キルトストーリー」を発売。2012年9月、スパリゾートハワイアンズへ、フラガール・フレンドシップキルトを寄贈。2013年11月より、イオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを開始。2021年7月には誠文堂新光社より「ハワイアンキルト パターンとステッチの魅力」の増補改訂版を発売。ハワイ、日本での展示会やレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。ハワイ在住34年目。