(この記事はアロハカワラ版に2006年4月6日に掲載したものを一部修正の上、再掲載しています)
ハワイは日本のように四季折々の食材が無いので冷蔵庫が無い遠い昔は食べ物も限られていたと思います。今、ホノルル市の人口の約40%がアジア系なので、様々な食材をスーパーで簡単に手に入れることができます。ハワイは歴史的に見ても多くの移民が生活していたので『ローカル・フード』に関してもミックスされているものが多いと思いました。
今回ご紹介するのは『チキン・ロング・ライス』と言う料理でルアウ・ディナー(ハワイ式宴会料理)やハワイアン・レストランに必ずあるメニューなのですが、材料に“はるさめ”が使われているのです。『ロング・ライス』とは“はるさめ”のことで、元々の発祥地は中国で鎌倉時代に禅僧の精進料理として日本に伝えられたようです。アジア起源の食材がハワイの伝統料理に名を連ねているのも不思議ですよね。
【チキン・ロング・ライスの作り方】
材料(2~3人分)
鶏肉 200g、干し椎茸 3枚、セロリ 30cm、人参 半分、生姜 ゴルフボールくらいの大きさ、ニンニク 2片、はるさめ 200g、スープのもと 大さじ1、水 3カップ 又は チキンブロス(缶スープ)1缶、サラダオイル又はオリーブオイル 大さじ 1、塩・コショウ 少々、醤油 小さじ 1/2
作り方
1. 鶏肉は一口大に切って下味の塩・コショウをふる
2. 干し椎茸は水に戻し千切りにする(水は捨てないでください)
3. セロリ、人参もそれぞれ千切りにする
4. 生姜は皮ごとブツ切り、ニンニクは薄くスライスする
5. 鍋に油を引いて鶏肉を炒め、続いてニンニク、椎茸、セロリ、人参を入れて炒める
6. 5に水、スープのもと(又はチキンブロス)、生姜、椎茸を戻した水、を加える
7. 煮立ったら弱火にして45分ほど煮る
8. はるさめを水またはお湯で戻し、3cmくらいの長さに切ってざるにあげて水切りする
9. 7の鍋にはるさめを加えて5分煮込む
10. 9に醤油を加えて味見をし、お好みで塩を加えてできあがりです
あまり煮すぎるとはるさめがスープを全部吸い込んでしまうので手早く仕上げてください。生姜を皮ごと煮込むと肉の臭みが消えるので風味が良くなります。間違って口に入れると辛いので食べる時もよけやすいように大きく切ってみました。
ハワイの人たちはご飯の上に盛り付けて食べる事を好む人が多いみたいです。ローカルのレストランやプレートランチでもよくあるメニューなのでみなさんも試してみてください。
筆者プロフィール
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