こちらハワイでは、何件かの感染拡大があったのをきっかけに、
ハワイ島の玄関口、オアフ島がまたのロックダウン状態に入りました。
新型コロナが猛威をふるい始めた今年の2月、3月頃には、
「9月くらいまでは日本に行けそうにないなぁ」
と思っていました。
そして9月になったいまでは
「来年も旅には行けなさそうだなぁ。
もしかすると再来年もムリかもなぁ」
という状況に変わって来ています。
今までの「あたりまえ」が「あたりまえじゃない」状態になって、
今は「あたりまえ」の中身が変わって来ているように思います。
私自身は、人は意外なほど、環境や状況に順応するチカラがあるということに驚いています。
ステイホーム勧告が発令されて半年。
なんと言っても大きく変わったのは、暮らしの中に「旅」時間がなくなったことです。
新型コロナが猛威をふるう以前は、
約3ヶ月に一度の割り合いで日本やヨーロッパにフラの旅に出かけ、
一度の旅ごとに数週間、家を空けるという生活スタイルでした。
今は海外に行くどころか、
アメリカ本土、ハワイの他の島にも行かない日々になっています。
アメリカ本土やハワイの他島には、もっと言えば日本やヨーロッパにも
行けないわけではないのですが、
行った先と帰国時に実施する2週間の自己監禁。
また、機内での新型コロナウィルス感染などのリスクを選択する気持ちがないというところです。
そんな状況でも、この島に来る人はいます。
たくさんの検査を経て、自己隔離(合計1ヶ月)を自分に課しての旅の様子を聞いていると、
それは大変! と思わざるを得ない時間です。
それでも、たとえばアメリカ本土で感染のひどい地域に住んでいる人は、
感染の恐怖と向き合い続けることに疲れ果てて、温暖な気候、
そして自分が住んでいる地域よりも、感染率のうんと低いハワイでゆったりしたいと思うようです。
2週間の隔離期間も、ホテルのラナイで海を見たり、ゆるやかな風に吹かれたりしていれば、
そんなに閉塞感はないのだろうと思います。
特に富裕層が別荘を構える島の北エリアには、そんな時間を持ちに訪れている人がわりといるようです。
そんな中、普通に暮らしている私たちの暮らしはというと、
島のゆったりとした時間の流れに身をたゆたう日々です。
作業やお仕事でいうと、私の場合は、ZOOM などの機能を使って、
時間や距離を超えてのコミュニケーションがあたりまえになって来た分だけ、
1日、1週間がすぎるのは早くなっています。
それでも窓から見えるワイアレアレ山、家の背後にあるスリーピングジャイアント(ノウノウ山)は、
昨日も今日も変わらずにそこにドンとそびえ、海辺に行けば、太陽が昇って落ちる風景があります。
できなくなったことを数えるよりも、
この時間の中でできるようになったことを楽しんでいる日々です。
「不安」や「恐怖心」を持って生きる、暮らすというのは、きっとツライことではないでしょうか。
そして同時に、「危ない」ことでもあると思うのです。
シーカヤックで海を漕いでいたとき。
クライミングで岩壁を登っていたとき。
人気(ひとけ)のないところでテントを張って夜を過ごしたとき。
それらの時間から学んだのは「不安」「恐怖心」は人の思考を萎縮させたり、停止させたりするということです。
能天気さも自分の持つ資質のひとつだと開き直って、
今日もこれからもガハハと笑って過ごすつもりです。
これはコロナの現状だけではなく、どんな状況でも思うことのひとつです。
どうぞみなさんも窮屈さに心身をゆだねることなく、笑って日々を過ごされていますように。
このページで言葉を通じてみなさんと繋がれる時間が少しでも長く続きますように。
カウアイより、心からのアロハを込めて。
※墨アートなるものを描いてインスタグラムに投稿しています。
アカウント名 minori_kauai
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