オアフ島中央部ワヒアワのボタニカル・ガーデン

久しぶりにワヒアワ・ボタニカル・ガーデンに行ってみました。パイナップル畑がある場所として知られていますが、昔はサトウキビ畑が広がり、日系人の移民の方がたくさん住んでいらっしゃいました。

ワヒアワの街の外れにこの植物園はあります。植物園の歴史ですが、1920年ハワイ砂糖栽培者協会の試験場として使われ、ハロルド・ライアン博士の元、各種植物の栽培や灌漑などの試験が行われました。その後1950年には市のものになり、1957年に植物園として一般向けにオープンしました。園内の大木はその当時からの樹齢70年以上のものもあります。私はかなり前に訪れていましたが、少し園内も整備され、さらに気持ちの良いガーデンになっていました。

ハワイアンキルターであれば、デザインされている植物を実際に観察することはとても大切です。ホノルル市内から車で30-40分かかりますので、なかなか行けない場所ではありますが、機会があれば行かれることをお勧めします。

ワヒアワ・ボタニカル・ガーデン

この植物園は入場無料。5つのホノルル・ボタ二カル・ガーデンのうちの一つです。きちんと整備され、植物には案内のプレートもあり、無料というのは悪い様な気がします。市で運営しているので、寄付もできないのでありがたいという気持ちで一杯になります。

大きさは27エイカーあり、その中にはカウコナフアという小川も流れています。雨も降りますが、今の雨季はとても涼しく、気持ちいい風が吹いています。

ガーデン内は地図をもらい、セルフツアーをします。入ってすぐにユーカリの大木があります。そしてヘリコニア・トレイルと続きます。

ヘリコニアはハワイ固有種ではありませんが、ハワイアンキルトのデザインとしてよく使われる植物です。カラフルであり、形が面白いので、一度は作ってみたいデザインですね。

 

ヘリコニア・トレイルには多種のヘリコニア

多種のヘリコニア

多種のヘリコニア

その先にはレッド・パウダー・パフが咲いていました。囲いの外で見つけたのですが、フワフワの感じがとても可愛いかったので、これもデザインになりそうですね。ワイルド・ポインセチアはオレンジの可愛い花が咲いていました。インディアン・クロック・ヴァインはツルの植物でちょっと毒々しい色をしています。またレッド・サラカは小さい朱色の花びらがたくさんついた植物でした。ハワイは雨季とはいえ、カラフルな花がたくさん咲いています。どれも個性のある植物や花なので、やはりデザインを描きたくなりますね。こうやって私のハワイアンキルトのデザインは出来上がります。

レッドパウダーパフ

Freycinetia cumingiana(Climbing pandanus)

インディアン・クロック、ヴァイン

レッド・サラカ

他にもカラバッシュ、キャンドルツリー、エレファント・アップルやヤシの木が多種、なかなか見応えがあります。

アッパートレイルの後は、階段で下の方に降りていくと、ローワートレイルがあります。こちらは大自然のマイナスイオンがたくさん出ているような場所になります。奥まで歩く場合はやはり、運動靴などを履いたほうがいいでしょう。そしてハワイアンプラントやヤシなどを見ることができます。中にはシダのセクションもあり、大きなハープウも見ることができます。シダもハワイアンキルトには欠かせないモチーフなので、写真をたくさん撮ってしまいますね。

ハープウ

中には形の整った素敵な葉を見つけました。これはスノーフレイク・ツリーと呼ばれる葉でして、こちらこそハワイアンキルトのデザインには素敵だと思いました。ただ植物を観察しているだけではなく、キルトのモチーフを探しながら植物園に行くのは、私の日課のようになっていますので、園内を回るには時間がかかります。この植物園はさらっと歩くならば1時間で十分です。ですがトレイルの奥まで行くと時間をかけて回ることもできます。今の時期はあまり虫もいませんし、暑くないのでお勧めかもしれません。

スノーフレイク・ツリー

植物園を出て、ワヒアワの街の中に行くと、以前はヒーリングストーンがありました。本当に色々とご利益があった石だったようです。今回も立ち寄ってみましたが、昔の記憶が正しかったのか、一応同じ場所に行くことができました。ただ、看板もないし、石の形態が違っていたので、あれれ?という思いで帰ってきました。なんと2010年にその3つのヒーリングストーンは、エネルギーチャージが必要ということで、動かされたそうで、今はその場所にはありませんでした。以前の写真はこちらになりますが、今はその写真が中に貼ってあり、どなたかのお墓のような感じでした。さすがに使いすぎると石もパワーがなくなってしまうのでしょうね。今はその石の所在は限られた方にしかわからないようです。

以前のヒーリングストーン

以前のヒーリングストーン

以前(2007年撮影)同じ場所にあったヒーリングストーンと看板

ハワイにはもっともっと深い意味のある場所もたくさんあります。神聖な場所に行かれる際には、敬意を持って訪れてみてくださいね。

5つのホノルル・ボタ二カル・ガーデン(フォスター・ボタニカル・ガーデン、ココヘッド・ボタニカル・ガーデン、リリウオカラニ・ボタニカル・ガーデン、ワヒアワ・ボタニカル・ガーデン、ホオマルヒア・ボタニカル・ガーデン)を制覇してみてはいかがでしょうか?それぞれの植物園では違う植物を見ることもできます!これから夏にかけては、花もたくさん咲きますので、是非行ってみてくださいね!

By アン

Wahiawa Botanical Garden

1396 California Ave. Wahiawa

Tel:  808-621-7321

時間:9時から16時

入場料:無料

休み:クリスマス、元旦

 

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筆者プロフィール

藤原小百合アン
藤原小百合アン
アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2010年スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)にてキルト展を開催。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。2012年7月、電子本「キルトストーリー」を発売。2012年9月、スパリゾートハワイアンズへ、フラガール・フレンドシップキルトを寄贈。2013年11月より、イオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを開始。2021年7月には誠文堂新光社より「ハワイアンキルト パターンとステッチの魅力」の増補改訂版を発売。ハワイ、日本での展示会やレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。ハワイ在住34年目。